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第6回 文教大学 中国語教育夏期講座
― おいしい中国語の味わい方 ―
対象:現在中国語教育に携わっている方、又は中国語学習者。
埼玉県内および近郊に在住または勤務する方。
目的:中国語教育・学習についての理解を深める。
期日:平成26年8月1日(金)
会場:文教大学越谷校舎 3号館(3307R)
定員:20名
◆講義内容
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講師変更のお知らせ
講義@担当の趙曉柏先生は、ご家族の事情で急遽帰国され講座を担当できなくなりました。以下の先生に差し替えとなりますのでご了承願ください。
講義@「話す中国語と書く中国語」
孫 国震(文教大学非常勤講師)
中国語の作文学習では、母語干渉による非文が多く見られます。作文過程とは、自分の考えていることを書きながら絶えず表現の意味を解釈し、自分の書きたかったことは何かを確認する作業を繰り返していることです。その課題の動機づけや構想の立て方などは、母語習得過程で得た知識を生かせるので、自分で書きたいことをいかに中国語で表現できるか、また、母語干渉をいかに有効に生かせるかについて、「受身文、把構文、使役文、可能助詞と可能補語」などを挙げて考えます。
講義A「中国語の発音学習 −唇内入声音の促音化について」
舘野 由香理(文教大学非常勤講師)
中国語の音節構造はIMVF/Tであるのに対して、日本語はCVのような単純な開音節構造であるため、子音韻尾をもつ中国語原音を日本語に受け入れる際、その写し方は問題になりました。唇内入声音には、「圧アツ」「接セツ」のように「ーツ」で写すものがありますが、これは特殊で、促音が変化したものだとされます。
本講義では、唇内入声音の促音化について分析したいと思います。※漢和辞典をお持ちでしたら、ご持参ください。
講義B「中国語─学ぶことと教えること 「補語」を例にして」
植村 麻紀子(神田外語大学)
「補語」は、中国語ということばの特徴を最もよく反映し、その理解と運用には欠かせない文法項目の一つです。しかし、中国語を母語としない学習者にとってその習得は難しく、誤用も多く見られます。本講義では、補語を「学習者はどのように習得/誤用するか」、「どのように整理し、どう教えるか」の二点からアプローチしてみたいと思います。
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