星野のささやき
文教大学付属中学校 付属高等学校の
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【2017/06/02】 「星野のささやき(SAのささやき)-その11-」

棚田.png 皆さんは、道路は平らだと思っていませんか。実は私、昨年の春まで道路は平らだと信じて疑いませんでした。そんな私の考えを変えてくれたのも、田舎暮らしの体験です。

 私が通っているところは、山の斜面を必要に応じて切り開いた土地で、段々畑のような所です。この形状から、最初は気にならなかったのですが、大雨が降った後など、土が雨水で押し流され、小さな川のようになっているところが何か所も出てきます。特に、斜度のキツイところは、えぐられたように、景観も悪くなってしまいますし、雨水が溜まってドロドロになってしまいます。そこで、大事になってくるのが、水の流れを人工的にコントロールし、上手く排水をしてあげることです。

 そんな時、都会の道路はどうなっているのか気になり、歩いている時は排水の方法ばかり気にしながら歩いていました。そこで発見したのが、土地がある程度平行な場所は、真ん中が高く、両サイドに排水溝が用意され、両サイドに逃げ込むように作られていることです。片斜面の場所は、斜面の低い方に排水溝が切られています。初めて聞いたと言う人は、道路に目を近づけて見て下さい。この様な視点から見ると、この土地は、昔は平坦だったのか、それともゆるやかな傾斜地だったのか、厳しい斜面だったのか、当時の様がおぼろげに想像できます。ということで、しばらくの間は、雨が降る日が楽しく、今までとは違った視点から土地を見ることができ、日本の排水技術のすごさに感動させられました。この時、道路は平坦ではないことを知ったのです。

 これにヒントを得て、田舎暮らしではこの冬、ほんの一部分ですが、石を使って排水路を整備しました。水の流れを考え、石を並べモルタルで固定します。予想以上に見栄えの良い排水路ができました。そうすると、他の箇所も気になってきます。その箇所を整備するには、沢山の石が必要となります。そこで、リフォームの際に家の裏に積み上げてあった、大きなコンクリートの貯水槽を砕く作業となりました。このコンクリート片や、作業で思いもよらず沢山の岩を得ることができました。これだけあればと、その貯水槽あとに石垣を造ろうと思い、いつの間にか石垣造りに取り組んでしまいました。従って、肝心の排水路の整備はほんの一部だけでなかなか進んでいません。

 この様に、田舎暮らしは何か一つのことを始めると、次から次へと違った作業が出てきて、あれもこれもとやりたいことが膨らんできます。これが何とも言えない楽しみなのです。まだ肝心の急斜面の整備には至りませんが、近いうちに石垣積の経験を活かし、こちらの整備に着手したいと思います。今回もまた、経験から知ることの大切さを実感したお話でした。

石垣(1).jpg