2018年12月26日
人間科学部では、「人間科学の日常での学び:ビジュアル学習」を目指して、12号館2階ショーウインドー展示を行っています。2018年12月26日から2019年4月5日まで人間科学部心理学科の宮下毅先生にご担当いただき、「『代理出産』を考える」を展示しています。

生殖補助技術としての人工授精・胚移植は、1930年代にウサギに成功して以来、1950年代までに実験動物での多くの成功、ヒトへの応用のための技術革新が試みられたそうです。このような新たな科学技術が生み出されたとき,それは人と社会にどのような影響を与えるのか。また、人と社会はそれをどのように利用するべきか(あるいは利用すべきでないのか)。宮下先生は、このテーマを具体的に考える例として、今回「代理出産」を取り上げてくださったとのことです。

宮下先生は展示で、「母親は誰か」という問題が代理出産の範囲で考えれば解決するという問題ではなく、法的親子関係全体に影響を与えかねないことを指摘します。それは、法的親子関係を決定する際に、事実(生物学的親子関係)と意思(親になろうとする意思)のどちらを優先すべきか、という基本的な考え方に影響を与えることを意味します。展示には、代理出産をモチーフにしたと言われるグリム童話、ベビーM事件をまとめたニュース、ここ数年の間に国内外で問題となった「代理出産」のニュースなども取り上げられています。皆さまにご覧いただければ幸いです。


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