文教大学国際学部

先輩から

2010年2月9日掲載
JICAウガンダで活躍する岡本大夢さん(2009年卒)から【第1報】


JICAウガンダオフィスの岡本大夢さん
文教大学国際学部のみなさまへ

こんにちは。JICA青年海外協力隊・村落開発普及員でウガンダへ赴任しています、岡本大夢です。
1月7日の深夜、関西国際空港を出発し、ドバイ(UAE)、アディス・アベバ(エチオピア)を経由して、ようやく8日の現地時間15時にウガンダへ無事到着しました。約1日の移動でした。
アラビア半島の砂漠を越え、アフリカ大陸へ。徐々に赤土と緑が見えてきて、アフリカの大地を実感しました。
エンテベ国際空港(ウガンダ)に着くと、ムワーっとした空気が歓迎してくれました。
正直、真冬の日本から暑いウガンダへの移動は過酷でした。関空ではダウンを着ていましたが、ウガンダに着いたら半袖の毎日です。

今日まで首都カンパラで赴任前研修、語学研修を受けてきました。
現地語のガンダ語はとても難しいですが、ガンダ語をお店などで話すとウガンダの人々はとても喜んでくれるので、その反応が学習のモチベーションになっています。

首都カンパラの気候は昼間は30℃を超えて暑いですが、朝夕は25℃くらいで過ごしやすいです。
病気一つせず、元気に過ごしています。
ウガンダ料理もなかなかおいしいです。マトケ(蒸しバナナ、やわらかい焼きいものようなみたいな味)、ポショ(トウモロコシの粉を水で練ったもの、無味でちょっと苦手)、ライス、キャッサバ、ジャガイモという炭水化物だらけの主食にチキンや魚が入ったトマトスープがほとんどです。任地に行くとこんなおいしいものも食べられません。

明日(20日)の配属先Bushenyi District Local Government(ブシェニ県庁)への赴任を待つだけになりました。
ブシェニはウガンダの西端でコンゴ民主共和国との国境沿いに位置し、カンパラから400kmも離れているので、二日がかりの移動です。
明日首都カンパラを出発して、赤道を越え、ムバララという街で一泊、21日に到着予定です。(カンパラは北半球、ブシェニは南半球なんです)

ブシェニではOVOP(一村一品)を導入し、地場産業の強化、貧困削減をはかっていくお手伝いをさせていただく予定です。
任地での様子はまたお伝えできたらと思います。
また、カンパラのことも含め、研修のこと、生活、雰囲気などももっとお伝えしたいと思います。
まずは元気で活動が始まることをお伝させていただきます。

日本はまだまだ寒さが厳しいと思いますが、どうぞご自愛ください。

2010年1月19日
岡本大夢

先輩から

02年3月国際学部国際学科を卒業。4年次にドイツ連邦共和国ハインリッヒ・ハイネ大学デュッセルドルフ校へ1年間の交換留学生として派遣。その後(卒業後)、ドイツ現地法人の食品総合商社勤務。現在、勤務6年目。

日本へ一時帰国をし、久しぶりに会った昔からの友人によく、『すごいね、ヨーロッパで暮らすなんて。羨ましいな。』なんて言われる。在独7年目になるが、私自身未だそんな風には思えない。なぜなら、海外は海外生活を経験したことのない人には、夢あふれる場所に思えるだろうが、実際は誰にも頼ることのできない孤独で辛い舞台だからだ。言いたいことや自分の常識、概念などが殆ど理解されない場所である。しかし今にして思えば、私も留学前はよく世間で言う『海外生活』に憧れて飛び出した1人だった。

留学当初はドイツ語で挨拶をするのが精一杯で、『今すぐ役立つドイツ語例文』なんて本を片手に、その本の片仮名の部分を棒読みするレベルであった。そんな自分がドイツの企業に就職をし、その中で営業部を任せられる立場になるなんて夢にも思わなかった。

語学面で自分を成長させたのは、多国籍の人々とのコミュニケーション。私は教科書や授業で学ぶ語学は嫌いで、道端や居酒屋で話すことをとにかく優先した。ヨーロッパはEUとして統合されて以来、多くの外国人が行き来をし、ドイツ人よりも外国人の方が多い地域も稀ではない。語学学校に行けば、東欧の人々を始め、アジア人、南米人も多い。そんな中、一外国人として多国籍の人の考え方や感じ方に興味を持ち、英語でのコミュニケーションをやめ、できるだけ多くの人とドイツ語でのコミュニケーションをとることに専念をした。

もちろん、約7年経った今でも完全なネイティブのドイツ語を話せるわけではない。ただ、このドイツ語でビジネスは行えたし、行ってきた。ビジネスを行う上で、日本人の考える常識は通用せず、多くの場面で嫌味や悪口、差別的なことも経験した。語学を学ぶことはその土地の文化・習慣をも学ばなくてはならない。それ故、海外生活で学んだ多くの事柄は、私にとっての一生の財産とも思える。

もし、これから海外に挑戦したいと考えている文教生がいるのであれば、私は無条件に応援したい。私が約7年の経験から言えるものは、海外生活で得られるものは単に語学によるコミュニケーションができるようになること以上に、文化や慣習の違いを超えて多国籍の人々との心の交わりができることである。これは、私の一生の財産であり、海外生活を経験した者のみの大きな喜びであるのかもしれない。