文教大学国際学部


在外研修近況報告:宮原辰夫教授のデリー便り「インドにチャンスあり!」
2009年1月31日


在外研修で、インドのデリー(首都)に住んで10か月が過ぎた。デリーは予想以上に過酷な環境である。とに角、夏が長く暑い。
3月中旬頃から気温が上昇し、日中は40度近くなり、50度を超えることも珍しくない。それが4か月ほども続く。

人も牛も犬もぐったりしている。もちろん、雨季(7月—9月)も乾季(11月—2月)もある。乾季が一番いい。朝夕冷え込む時期もあるが、日中は過ごしやすい。


日々急速に変化するインド・首都デリーの鉄道工事風景(撮影は筆者)
インド各地で連続爆弾テロやムンバイの無差別テロが続いたせいか、日本ではインドはとても危険な地域だと思われている。その影響でもないと思うが、インドに住む日本人はわずか3千人ほどである。

タイに4万人、シンガポールに3万人近く日本人が住んでいることを考えれば、インドの3千人は余りにも少ない。ちなみに、韓国人はインドに1万人以上住んでいる。あちこちで、韓国人のビジネスマン、留学生、バックパッカーを目にする。インドでは日本人の影は極めて薄い。

デリーは、日々急速に変化している。デリー市内を車で走ると、あちこちで地下鉄工事に出会う。2010年には、デリー市内を網の目のように地下鉄が走ることになる。

いずれ、その周りには循環道路や高速道路ができ、近い将来には、デリーとムンバイを結ぶ高速輸送鉄道も建設される。数年後には、デリーだけでなく、インドの風景が一変していくだろう。

インドをいつまでも神秘的でかつ危険な地域と考えるようでは、インドでのビジネスチャンスを失うことになる。金融危機で厳しい時だからこそ、意気消沈して日本に引きこもらず、インドに新天地を求めるくらいの意気込みが日本には必要だ。

ビジネスでも、留学でもいい。インドに根を張ってしたたかに生きる、そういう日本人がもっと増えてもいいのではないか。私はそういう人たちを支援する活動をインドで行なおうと考えている。


宮原辰夫:文教大学国際学部教授。2008年4月よりインド・デリーで在外研修中。