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教員インタビュー

国際理解学科 生田祐子先生のご紹介

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Q: どうして大学の教員になろうと考えたのですか?

 

生田先生:大学生の頃は、教員としてのキャリアは考えたことがありませんでした。英語が得意だったので通訳などをしながら、漠然と世界の人々と関わる仕事をしたいと願っていました。英語学が専門だったので英語の教員免許を取得し、卒業後は私立中高一貫校の英語教師としてキャリアをスタートし、中学1年生から高校3年生の大学受験指導まで英語を教える経験を積みました。授業を通して生徒達に世界のことを伝えるのがとても楽しく、もっと専門的に外国語としての英語教育法を学び、英語コミュニケーションを教える教員になり、将来は教員の卵を育てたいと思ったのがきっかけです。7年後奨学金を得て米国の大学院へ留学、帰国後大学教員への道が開けました。

 

Q: 大学での研究や教育のテーマを教えて下さい。

 

生田先生:現在の研究は、「多言語社会における共通言語の選択:リンガフランカとしての英語の役割」です。実際に英語を使っている人は、英語を母語としない人の方が数で圧倒的に多くなっています。EUのように母語が異なる人たちが集まる地域では、お互いが意思疎通するための英語=リンガフランカとしての英語が使われています。アジアにおいても同様の事例が見られ、そのような非母語話者が使用する英語を研究しています。

また、英語を使う機会として、様々な地域の人と関わる国際教育活動にも関心があります。今までコソボ、ボスニアヘルツェゴビナや東ティモールへ学生を引率したことがあります。2006年からは11年間ニューヨーク国連研修を実施し、これまでに国際学部の学生約150名が国連本部とニューヨークにある国際機関や教育機関を訪問しました。

担当科目は、英語コミュニケーション論、社会言語学、通訳入門、基礎ゼミナール、英語コミュニケーションスキル演習、専門ゼミナール です。

 

Q: 求めている学生について教えて下さい

 

生田先生:将来、世界を舞台に活躍したい、英語や他の外国語を使って働きたいという大きな夢を持っている学生もいいですが、自分は夢がないと思っている学生にもスイッチを入れるのが楽しみです。現在の英語力によらず、チャレンジしたい目標が見つかれば、必ず伸びていくと、先輩たちを見ていて確信します。

 

Q: 最後に学生に向けてメッセージをお願いします

 

生田先生:文教大学国際学部の卒業生は、国内外の様々なところで活躍していますから、ぜひ後に続いてください。チャンスは自分の周りに無限に広がっています。そのきっかけ作りとして、みなさんが英語を自分の言葉として身につけるサポートができればと願っています。そして、たくさんの国籍の人と関わり、生涯の友となる友人と出会ってください。グローバル社会は、個人がグローバルに友人を得ることから始まると思います。