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 第20回「世界の教科書展」  

 

特集
ブラジルの教科書

2013年11月1日(金)〜11月3日(日)藍蓼祭

 


開催にあたって

  教育研究所が主催する「世界の教科書展」は1994年度に第1回が開催され、今年度で第20回目を迎えました。2013年度の「世界の教科書展」では、ブラジルの教科書を取り上げます。

 ブラジルの人口は約1億9,800万人(『世界人口白書2011』)に達し、経済成長も順調で2011年のGDPは2兆ドル(世界6位)を誇ります。しかし貧困の格差は依然として大きく、社会的な不満の声がいまなお噴出しています。そうしたブラジル社会がここ10年間に達成した最も重要な成果のひとつが教育改革です。

 2001年の「国家教育計画」では、国民の教育水準の向上、教育の質の向上、公立学校への通学における地域的社会的不平等の解消などの目的が掲げられ、2004年から導入された新教育制度では、義務教育が8年制から9年制(前期4年・後期5年)に変更されました。また同制度により、2010年度までに全ての6歳児に公立学校への入学が保障されました。その他にも広大な国土をもつ事情から、学校が近隣に存在しない僻地居住者向けにラジオ・テレビ・郵便などを活用した遠隔教育の実施や、独自の言語・文化をもつ先住民に対しては独自の教育を行う権利を認めるなど、ブラジルの教育改革は多様なアプローチにおける創意と柔軟性、そしてスピードの速さを特徴とします。今回の世界の教科書展では、ブラジルにおける教育改革の風を教科書のなかにも感じとっていただきたいと思います。 

 なお、 展示パネルの解説、および翻訳は、城西国際大学国際人文学部教授の田島久歳さんにお願いしました。(2013年11月)
                         

 
会 場 風 景
ブラジルの教育や教科書について説明する展示パネルと共に、ブラジルの小学校の教科書(合計64冊)を展示。教科書をご自由に手に取ってご覧頂きました。
ブラジル教科書
「国語(ポルトガル語)」
ブラジル教科書
「美術」 「理科」
中央テーブルには教育研究所所蔵の各国教科書も展示 会場風景 会場風景

今年は会場入口横で日本のデジタル教科書の展示もしました。
デジタルテレビで小学校1年〜6年生の指導者用教科書を展示 iPad9台で高校生用の学習者用教科書を展示 会場風景

 

 

 以下に、展示パネル「特集 ブラジルの教科書」を再録します 

 

1.ブラジルの概要
 ブラジル連邦共和国(1967年〜)は、面積851万4876平方キロ(日本の23倍強)、人口約2億人、26州と1連邦区から構成され、国民一人当たり所得1万ドルの大国です。東半分は大西洋、西半分はフランス領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイと国境を接し、赤道を挟んで南北に4320キロメートル、東西に4328キロメートルに広がり、3つの時間帯、および熱帯から温帯の気候帯を有する大陸的国家です。世界最大のアマゾン熱帯雨林を有することでも知られています。また、古い地層の国土の97%は標高900メートル以下で、900から3012メートルにあるのは僅か3%です。
 公用語はブラジル・ポルトガル語です。人種・民族構成は地域によって大きく異なりますが、全国平均で、ヨーロッパ系白人49.7%、混血42.6%、黒人6.9%、黄色及び先住民0.8%となっています。宗教は、伝統的にカトリック教徒がほとんどでしたが、近年は全体の67%に落ち込み、プロテスタント系諸派、土着宗教、日本新宗教信者が増加しています。  
  歴史的には、1500年にポルトガル人航海者カブラルによって「発見」され、1822年に独立するまでの間300年以上に渡ってポルトガル植民地体制のもとでブラジル社会が形成されてきました。1763年に北東部のサルバドールからリオデジャネイロに首都移転するまで、ブラジルの中心はサトウキビ・プランテーション経済を基盤とする北東部でした。その後、18世紀に経済の中心が中西部の金・ダイヤモンド産出地に移行するのに伴い、その積出港としてのリオが台頭することになりました。独立後も1888年まで黒人奴隷制が存続し、同時期はポルトガル王室・ブラガンサ家による帝政が続きます。この点はスペイン植民地体制から独立したラテンアメリカ諸国の場合が独立戦争を戦った「革命」であったのとは異なります。1889年に共和制に移行し、新たな移民政策によってサンパウロ州がイタリア・ポルトガル・スペイン・日本などからコーヒー農園労働者導入を行い、サンパウロ州以南の「新しいブラジル」が形成されてきました。現在の首都ブラジリアが建設されたのは 1960年のことです。ブラジル最後のフロンティアとしての内陸部の開発を推進することを目的としたものでした。
  植民地時代から社会経済格差と地域格差の激しい国ですが、2003年に労働党政権になってからの過去10年間に積極的格差是正策がとられ、貧困地域(北東部、北部)の開発や貧困層に対する一層のより公平な所得分配制度(低所得者層家庭給付金、貧困家庭児童対象の奨学金)が打ち出されました。「失われた10年」と呼ばれる1980年代は対外債務返済に苦しみましたが、現在は経済成長も順調でBRICSの一角を担うに至りました。GDPは世界6位となり、車販売台数もドイツを抜いて世界4位の地位に浮上しました。ただし、社会保障制度や教育の充実は経済成長に追いついていないため、デモなどによって社会的な不満が表明されています。このような社会運動の担い手は、社会経済階層A〜E層の内、C(下)〜D階層の中間階層に仲間入りして発言力を増した人々です。

2.ブラジルの教育制度
@就学前教育
 0歳〜3歳および4歳〜5歳の二段階に分かれた異なる教育機関が存在します。就学前教育・義務教育は公的なものは無償で提供されます。

A義務教育
 2004年から導入が始まった新教育制度では、義務教育はそれまでの8年制から9年制となり、前期4年、後期5年と定めました。同制度により全国の公立学校は2010年度までに全ての6歳児を入学させると定めています。義務教育前期は、午前の部と午後の部の2部制、後期は午前、午後、夜間の3部制となっており、生徒が事情に応じて学ぶ時間帯を選択できるようになっています。 義務教育課程の履修科目は次のとおりです 。
 後期の英語またはスペイン語は学校による選択制になっています。選択科目は昼間部では導入されることはありますが、夜間部ではほとんどありません。夜間部に通う生徒は昼間に働いており、必要最低限の勉強をするに留めているわけです

B中等教育・高等教育
 中等教育(高校)は3年制で、普通高校と職業教育学校があります。 高等教育(大学)は専門分野によって異なり、4年制または5年制となっています。義務教育と中等教育課程はそれぞれ独立しており、担当教員も昼夜で一部入れ替わることができる制度になっています。

Cその他の特徴的な教育制度
○遠隔教育:
 広大な国土をもつ事情を背景にして、学校が近隣に存在しない僻地居住者向け にラジオ・テレビ・郵便を活用した遠隔教育が行われています。義務教育と中等 教育の他に、最近では高等教育機関も遠隔教育を行うものが出てきています。
○成人教育:
 様々な理由によって義務教育を修了できなかった成人むけに既存の教育機関な どを利用した再教育の機会を提供しています。
○特別(特殊)教育:
 心身の障がいをもつ人むけの特別教育のほか、独自の言語・文化をもつ先住民 に対しては独自の教育を行う権利を認めています。

3. 各教科書の内容
 それでは、ブラジルの義務教育課程で実際に使用されている教科書の内容を具体的にみていきましょう。ブラジルの教科書は、ブラジル教育文化省の外郭団体の委員が毎年、教科書として適切なものを選定することになっています。適切なものの条件としては、3年以上の耐久性があるかどうか、という点です。なぜなら、公立校においては、主要教科の教科書は無料で配布されますが、毎年度末に回収されて再利用されるシステムになっているためです(私立校の場合は、有料で個人所有できます)。教科書は学校ごとに地域や子どもの実態を考慮して選定され、上述の外郭団体にオンラインで申し込むことにより、各学校へ届けられることになっています。ただし、教科書の内容に関する検定により均質化している日本の場合とはちがって、学校ごとにかなり異なる分量・質の教科書が使われているのが実状です。  本展で紹介する教科書はサンパウロの出版社で発行されたものです。そのため、 ブラジルの中でもサンパウロの地域色が出ています。サンパウロ州には約150万人と推計される在ブラジル日系人が最も多く集中して活躍しているため、歴史・地理などの教科では日系人について記述されているものがあります。ここでは、日本の教科書と比較して興味深いと思われるテーマごとにまとめて、『ポルトガル語』および『歴史・地理・社会』の教科書から、抜粋して紹介します 。

●社会化:個人と社会の関係性
 小学1年生が学校という場で勉強するにあたって、まずは、自己が他者とは異なる唯一の存在であるという自己アイデンティティの発見を促し、その確立を助けようとしているのが印象的です。社会よりも先に、まずは個人が存在することを重視する西洋文化圏における自己の捉え方の典型ということもできるでしょう。自分が他人とは違う証拠として、出生証明書を提示する方法によっても、小学一年生を「子ども扱い」しない西洋文化圏らしさが伺えます。(『あなたはどのような人でしょうか』『ブラジル国民出生証明書』 翻訳は省略)

●識字化
 「モニカ」はブラジルで知らない人がいない人気の子ども向け漫画です。言語能力の開発に、想像力とユーモアを刺激しながら創造性を高める教材として漫画が効果的に使われているのが印象的です。
  登場人物は気の強い少女「モニカ」とその仲間たち。「セボリニャ」は「いい人」代表のような少年です。日本語でその名は「ネギちゃん」という意味ですが、髪の毛のかたちから付けられました。友だちの「カスコン」とは、日本語で「かさぶただらけ」という意味になります。彼はお風呂が嫌いで垢だらけだという意味であだ名的に「カスコン」と呼ばれているのです。ブラジルでは、このように人の外見的な特徴や性格などを捉えたニックネームが多用されます。ブラジルのサッカー選手たちのニックネームには日本人もなじみがあるでしょう。例えば、現在の代表選手のフーキは、映画で有名になったHULK(ハルク)に似ているためにニックネームとして使っています。日本では、一見、侮蔑的な表現に思われるかもしれませんが、ブラジルではユーモアを込めた適切な呼び名として解釈されます 。(『漫画をよく見てください。そして先生の読み方を聞きなさい』 翻訳は省略)

●自然と社会、都市と農村
 ブラジルは広大な国土をもっているため、多様な自然環境が存在するだけでなく、人間の手が加わることによって、さらに多様な社会環境がつくられています。このような多様性をブラジルの特徴として理解するのと同時に、その中で自分が生活する場を位置づけることを促します。(『あたなの住んでいるところ』『人間の活動が風景を変える』 翻訳は省略)

●国民(市民)意識形成
 ヨーロッパ植民地からの独立を達成したことがブラジルという国を成立させた歴史をもち、そこで「古い秩序」に縛られたヨーロッパとは異なる新しい社会を建設していこうという意気込みが、ブラジル国歌や国旗には表現されています。北半球にあるヨーロッパとは対極的に南半球にあるブラジルの象徴として、南十字星が使われています。また、国旗には自然の豊かさを象徴する緑と豊かな鉱物を産出することを示す黄色が使われています。サッカーのナショナルチームのユニフォームもこの色です。さらに、真ん中には地球儀に帯がついていて「秩序と進歩」と書かれています。国歌の内容も、未来志向で新しい国を作っていこうという元気が湧いてくるような歌詞になっています。(『ブラジルの象徴』 翻訳は省略)

●領土の形成―海岸から内陸部へ―
 新大陸の「発見」は、新しい貿易航路や資源を探すことだけが目的だったのではなく、カトリック教の布教が名目上の理由としては最も重要なものでした。そのため、ローマ教皇が定めたトルデシリヤス条約(1494年)によって、新大陸「発見」に功績のあったスペインとポルトガルとの間で、その布教地域が定められました。
  現在のブラジルの領土(アマゾン地域の一部、アクレ、南部を除き)は、マドリッド条約(1750年)とサン・イルデフォンソ条約(1777年)によって、そのおおまかな境界線が決まりましたが、植民地時代当初は海岸線への入植はされていたものの、内陸への入植はなかなか本格化しませんでした。
  内陸への入植を促したのは、以下の教科書訳で示されているように、1)カトリック修道会であるイエズス会メンバーによる先住民を改宗させる教化集落(=ミッション)の建設、2)広大な国土を利用した牧畜業の振興、3)金・ダイヤモンドなどの鉱脈発見・開発でした。 (『先住民とポルトガル人:出会いと対峙』『ポルトガル領アメリカにおける植民地化のプロセス』『バンディランテス(先住民狩り探検家)』 翻訳は省略)

●ブラジルの歴史の一部としての先住民と奴隷制
 ブラジルがどのような国であるのかを理解するのに、ヨーロッパによる「征服」以前から新大陸に居住する先住民についても、その多様性を含めて、ブラジル国民の一部として理解させようという試みが学校教育現場に定着するまでは、長い道のりがありました。先住民言語による文書が残されていないために、文化人類学的な知識や歴史文書の分析の蓄積によって、先住民の歴史が明らかにされる必要があったということも背景にはあります。しかし、何よりも先住民に対する偏見・差別が克服されなければなりませんでした。
  同様に、奴隷制の歴史の中で苦しめられたのは、先住民ばかりではなく、アフリカ大陸から奴隷として連行された人々です。ブラジルは、キューバと並んで、新大陸で奴隷解放が最も遅れた国(1888年)です。その一方、米国に比較して、植民地時代から白人・黒人・先住民の間で混血化が進んだために、「人種的デモクラシーの国」と表現されることもあります。
  1988年改正のブラジル憲法では、多文化主義が標榜されています。先住民や奴隷の子孫も含めて、ブラジル国民としての権利をもつことを認める方向での教育が行われるようになってきています。 先住民にはその文化・歴史を尊重した独自な教育をすることを認める制度があります。
  また、特に黒人系の国民の教育レベルを向上させることを目的としたブラジル版アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)が2001年から行われていますが、多くの賛否両論が湧き上がっています。 (『先住民のあそび』『ブラジルの先住民族』『トゥピー先住民とポルトガル人』『どんな人たちが砂糖黍プランテーションで働いていましたか?』『奴隷にされたアフリカ人たちの出身地と送り先』 翻訳は省略)

●コーヒーがつくった「新しい」ブラジル
 アフリカ原産のコーヒー栽培が世界市場向けに行われるようになったことが、ブラジルの歴史を変えました。コーヒー栽培に適した気候帯の南東部がブラジル経済を支える主役になるのです。かつては、砂糖黍栽培が盛んな北東部が中心でした。そして、コーヒー農園労働者として新たにヨーロッパ各地や日本からの移民が南東部を中心に流入することになったのです。 (『コーヒーの栽培』『コーヒー農園で生活した子どもたち』『ブラジルの日本人移民:文化と地域社会』 翻訳は省略)

●多民族国家ブラジル
 ここまでブラジルの歴史をみてきて、ブラジルが多様な民族によって構成されていることが分かったと思います。その多様性をそのまま受けとめようとする心構えを一方では強調しますが、他方では、これらの多様性がブラジルという場において交じり合って独特の国民性を形成しているのだという考え方も教えます。その象徴的な表現が、下記の5年生の教科書訳です。七色を持ちながらも、その七色が一つとなって虹ができているように、ブラジルは多様な色をもった人々がひとつの国民を形成しているのだという考え方です。白でも黒でも黄でもなく、虹色の国民! (『男の子、女の子:習慣と伝統』『ブラジル国民』 翻訳は省略)

●ブラジルの教科書が語る日本
 日本とブラジルは地理的には一番遠い国ですが、移民の歴史を通じて深いかかわりをもっています。移民国として、世界の国々と人を介してつながっていることが、教科書の作り方にも影響しているのではないでしょうか。3年生の教科書では、子どもを介してブラジルに関係する諸外国を紹介しています。いずれも、ブラジルに多数の移民を送り出した国々です。まず、ポルトガル(P.116〜)、スペイン(P.120〜)、イタリア(P.125〜)、そして日本(P.127〜)です。一般的に考えられるブラジルの常識に対峙するかたちで、それぞれの個性を紹介しています。また、高学年では、第二次世界大戦にかかわる現代史を詳しく取り上げています。
  ちなみに、ブラジルの日系人の間では、日本の教科書に中南米への日本人移民に関する記述を含めてほしいという運動が展開されていますが、日本ではほとんど関心が示されていないのは大変残念なことです。
  1990年以降、デカセギとして来日するブラジル出身の日系人が急増し、一時は約32万人に上りましたが、2013年現在は約21万人に減りました(2008年のリーマンショックと2011年の福島原発事故のため)。それでも、日本の学校で義務教育課程にある外国籍の子どもの数としては、中国、韓国・朝鮮籍に次ぐ3番目に多いのがブラジル籍です。 (『日本の子ども』『第二次世界大戦』 翻訳は省略)

●ブラジルの国民食
 ブラジルの米生産量は西洋世界随一で、ご飯をよく食べる国民です。その背景には、日系人やイタリア系・アラブ系住民の食文化の影響があったのではないかという説もあります。実際に、上記移民の少ない北東部ではご飯はあまり食べられません。(『詩人セザル・オベイドの「おいしい韻」より抜粋 ご飯とフェイジョン豆』 翻訳は省略)

 文責:田島 久歳
(城西国際大学国際人文学部教授)
2013年11月


 入場者の感想 

・教師をしている身として世界の教科書を見ると、とても興味深いものがありました。各国によって教える内容の差や学習の質の違いなどが見え、面白かったです。(本学卒業生)

・それぞれの国にさまざまな歴史や文化の背景があり、それに基づいた教育、教科書があるのがよくわかりました。(本学卒業生)

・毎年楽しみにしています。今回はブラジルの教育がテーマになって、他国の教育や教育制度について触れることができてよかったです。来年も楽しみにしています。これからもがんばってください。(本学卒業生)

・他の国の教科書を見たのは初めてでしたので、日本より絵が多いことに驚きました。デジタル教科書については大変勉強になりました。(本学卒業生)

・ブラジルの文化と照らし合わせながら教科書を見ることができて、ブラジルの教育はどのような文化的背景をもちながらおこなっているのか想像しました。字は読めませんでしたが写真を見る限り日本の教育とは異なった順で、また視点でつくられていてそこも面白かったです。ブラジルの教科書しかみることができないのかと思っていたので他の国のものも見ることができて楽しかったです。ぜひ来年も続けてください 。(本学卒業生)

・国語が専門なのですが、他国の教科書を見て、日本の良い点、悪い点が見えておもしろかったです。(本学学生)

・ブラジルの教科書を見ることのできる機会はそうそうあるものではないので、大変興味深かったです。国の歴史、文化によって教科書の内容が全く異なることに驚きました。(本学学生)

・一つの国に焦点化して展示をしているのがとても良いと思いました。それをふまえて教科書をみることができたので楽しかったです。(他大学学生)

・ブラジルと日本とは歴史的な関係が意外とあったことを知り、驚きました。地域で違う教科書って面白いと思います。(高校生)

・ブラジルの歴史や文化が教科書を参考にして説明されていて時間を忘れるほどおもしろかったです。(高校生)

・レイアウトなどよく考えられていて興味を掻き立てられるような工夫がされているのに驚きました。引き続き世界の教科書を通じて、世界の多様性を学ぶことができるといいなと思います。ありがとうございます。(本学教職員)

・急速な成長を続ける南米の「大国」ブラジル成長の源泉が「教育」にあるのかもしれないと思いました。「若いエネルギー」のようなものでしょうか。日本にもこれがあればと思った次第です。 (本学教職員)

・世界の教科書を見るのは、初めてです。ブラジルでは個を大事にしていると思いました。日本の教科書を見るのも久しぶりでしたからとても良かったと思います。興味深く見させていただきました。各国のが見られてよかったです。(本学学生家族)

世界の教科書展が今年で20回目を迎えていたことを知り、とてもすばらしい事だと思うので、今後も続けていって欲しいと思います。なかなかこういう機会がないと見ることができないのでとても良かったです。 (本学学生家族)

・日本以外の教科書を見るのははじめてですが、思っていたより色あざやかできれいでした。厚い本のような教科書を使っている国もある様で驚きました。ありがとうございました。

・いろいろな国の教科書が見れて本当に楽しかったです。なにが書かれているかはよくわかりませんでしたが、日本の物より文字が多かった気がします。ブラジルの教育も初めて知り日本は恵まれているなと今さらながら思いました。とても楽しかったです。

・ブラジルと日本とのつながりや歴史、とても勉強になりました。現在幼稚園児である息子達に、将来大きくなってもこちらの「世界の教科書」を見せたいと思います。今後もよろしくお願いします。

 (入場者282名中187名がアンケート回答、その中より抜粋)


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