* 福島市岡山小学校の遠藤直樹先生から研究事例の紹介。小学校1年で、直接比較、間接比較に続けて数値に置き換えて比較することのよさに気づかせるものである。
具体的には、直接比較(第1時)、間接比較(第2時)に続く第3時の授業において、校庭の走路に埋められた黄色いテープとそれに垂直に交わっている白線コースのラインの長さを比較させた。そこでは、実際に走ってその歩数で比較するというアイディアを引き出すことができた。次いで、体操台の縦と横の長さの比較では足で測るとどちらも2歩だけれど、手で測れば長いほうが分かる。そして最後に四角いタイルの縦と横を比較させ、指を使ったり消しゴムを使ったりして、「何個」分という数値にすることのよさに気づかせる授業を展開した。第4時には、教室内のいろいろなものを児童が各自で選択したメジャーを使って比べる授業を行ったところ、長いテープを用いた2名の児童以外は鉛筆や消しゴムなどを利用して数値化して比較を行い、数値化することのよさを生かしていた。
(教育学部 白石和夫)