この事例集は、広島大学図書館リポジトリアドバイザーである黒澤節男 『機関リポジトリと著作権 Q & A』 (http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00023065)および各大学機関リポジトリを参考にしています。

 

機関リポジトリ及び共同リポジトリ SUCRA について (= 概要編)

  1. 通常の機関リポジトリとSUCRAのような共同リポジトリの違いは何ですか?
  2. SUCRA 以外ではどのような機関リポジトリがありますか?
  3. SUCRA の入口はどこですか?
  4. SUCRA の使い方が分かりません。
  5. 本文を見ると、通常の冊子とは違う形で表示されました。どうしてでしょうか?
  6. SUCRA で取得したコンテンツは自由に使えますか?また、利用にあたり登録は必要ですか?
  7. SUCRA で公開している論文の本文を閲覧する際に必要なソフトウェアはありますか?
  8. SUCRA に登録されている論文を引用するときはどうすればよいですか?
  9. 自分の登録した論文等を一覧表示することはできますか?
  10. 登録された自分の論文が、どのくらい利用されたか知ることはできるのですか?
  11. 現在 SUCRA には文教大学の研究成果はどのくらいの数が登録されていますか?
  12. 個人サーバに SUCRA に登録した論文へのリンクをはりたいが問題ないですか?URL 切れなどの不具合が生じないでしょうか?
  13. リポジトリに登録された論文は、雑誌に掲載された文献と同一とは限りません。リポジトリで論文を公開することは、査読制度や、それによって保証された学術論文の価値を低下させることにつながりませんか?
Q1: 通常の機関リポジトリとSUCRAのような共同リポジトリの違いは何ですか?
通常の機関リポジトリは、各研究機関 (大学、研究所等) が単独で、その機関で生産された論文などの教育研究成果物を電子的に整理・蓄積し、無償で公開しています。 一方、共同リポジトリは、複数の研究機関で生産された教育研究成果物を一つの共同サーバに蓄積・保存し、発信するリポジトリです。 文教大学は越谷校舎との関係で、「埼玉県地域共同リポジトリ SUCRA」 (Saitama United Cyber Repository of Academic Resources) に参加しています。 SUCRA には現在、埼玉大学、文教大学、城西大学、埼玉女子短期大学、跡見学園女子大学、国立女性教育会館、駿河台大学の7機関が参加しています。 SUCRA のリポジトリサーバは埼玉大学が管理しています。
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Q2: SUCRA 以外ではどのような機関リポジトリがありますか?
現在、世界で 1,562 のリポジトリがあります。国内には 115 のリポジトリが立ち上げられています。詳細は、SUCRA トップ画面の 「日本の機関リポジトリ一覧」 及び 「海外の機関リポジトリ一覧」 をご覧ください。国内共同リポジトリとしては、SUCRA 以外に広島県大学共同リポジトリ HARP、新潟県地域共同リポジトリ NiRR、福井県地域共同リポジトリ CRFukuiなどがあります。
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Q3: SUCRA の入口はどこですか?
  • 文教大学 HP トップ画面中央のメニュー右端 「研究情報」 のリストから 「学術情報発信システム SUCRA」 をクリックしてください。
  • 越谷図書館HPトップ画面左に用意している「SUCRA(共同リポジトリ)」をクリックしてください。
  • 湘南図書館HPトップ画面右に用意している「SUCRA(共同リポジトリ)」をクリックしてください。
  • ブラウザから直接入る場合は、URL : http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/
  • Googleなどのサーチエンジンで 「SUCRA」 を検索してください。
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Q4: SUCRA の使い方が分かりません。
SUCRA トップ画面左上の検索窓または詳細検索で、論文タイトル、著者名、所属大学、キーワード等から参加 7 機関の登録アイテムを横断して検索することができます。 画面左中央のインデックスツリーを利用すれば、参加機関の学部・研究所別に登録アイテムを一覧することが可能です。 また、同様にインデックスツリーの主題別 (科研費申請用の分類) を辿ることによって各カテゴリー別に登録アイテムを一覧することもできます。
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Q5: 本文を見ると、通常の冊子とは違う形で表示されました。どうしてでしょうか?
学術論文は、査読を経て論文が受理された後、出版社または学協会側で文言レベルの校正や版組を行った後、出版されます。リポジトリで本文を公開する際、 出版されたものを複製して公開することが認められていない場合、査読済みの「著者版最終原稿 (accept manuscript) = ポストプリント」 を公開しています。 リポジトリで公開している本文のバージョンは 2 種類に分かれます。
  • 出版社版:出版流通形態と同一のもの。
  • 著者版最終原稿 (accept manuscript) = ポストプリント : 査読が済み掲載の受諾がされた段階の原稿。出版物と文言レベルの相違があり、版組、ページ付け等は行われていないが、 内容は保証されている。
本文がどのバージョンであるかは、詳細画面の版フィールドに 「〔出版社版〕」 または 「〔著者版〕」 と記述されています。
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Q6: SUCRA で取得したコンテンツは自由に使えますか?また、利用にあたり登録は必要ですか?
SUCRA のアイテムは、研究・教育目的で個人的に使用する場合の複製や引用など、著作権法で認められている範囲内で利用可能です (著作権法第30条 「私的複製」 など)。 もちろん、機械的な大量の検索・ダウンロード行為は禁止されています。SUCRA で提供されている各種コンテンツを見るために、登録手続きは必要ありません。どなたでも利用することができます。
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Q7: SUCRA で公開している論文の本文を閲覧する際に必要なソフトウェアはありますか?
登録されたコンテンツの種類によって異なりますが、論文など多くは PDF ファイルです。その際は、Adobe 社の Acrobat Reader が必要になります。
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Q8: SUCRA に登録されている論文を引用するときはどうすればよいですか?
出版社版の時は、通常の雑誌記事の引用と同じです。著者版の場合は、SUCRA の当該論文を指定する URL を記述します。なお、投稿する雑誌によっては、 出版社版の引用しか認めない場合がありますので、投稿規程をご確認いただき、出版社版が必要ならば ILL または電子ジャーナル等で入手してください。 SUCRA では、著者版の場合、出版社版の掲載誌名、巻号、ページ数等の Citation 情報を提供しています。
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Q9: 自分の登録した論文等を一覧表示することはできますか?
以下の手順で検索を実行すれば一覧表示させることができます。
  1. トップ画面左上の 「詳細検索」 をクリックして 「アイテム検索」 画面を開く。
  2. 「著者」 のうち 「名前」 「カナ」 「ローマ字」 のいずれかのフィールドに検索語として漢字、全角カタカナ、半角ローマ字で 「姓, 名」 (姓と名の間は 「半角カンマ」 「半角スペース」 で区切る。 「半角スペース」 のみで区切ることも可能) を入力する。ローマ字は大文字小文字の区別をする必要はありません。
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Q10: 登録された自分の論文が、どのくらい利用されたか知ることはできるのですか?
確認したい論文を検索し、当該アイテムの詳細画面 (メタデータ表示画面) を表示させます。画面右上の「閲覧数」が当該画面の閲覧数です。「このアイテムを表示する」 フィールドで、 本文がダウンロード (本文閲覧) された数を確認することができます。“Downloads” で最終更新後の本文利用回数、“Total downloads since [date]” では初期登録からの 本文利用回数を確認することが可能です。どこからアクセスされたか、あるいは当該アイテムが引用されているかはわかりません。
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Q11: 現在 SUCRA には文教大学の研究成果はどのくらいの数が登録されていますか?
2010年1月19日 時点で、463 件のデータが登録されています。SUCRA トップ画面左側のインデックスツリー Public の文教大学を開くと、学部・研究所別で登録数が出ています。 学部紀要別に確認する場合は、詳細検索画面に入り、「上位タイトル」 に紀要誌名を入力して検索してください。
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Q12: 個人サーバに SUCRA に登録した論文へのリンクをはりたいが問題ないですか?URL 切れなどの不具合が生じないでしょうか?
リンクをはることは OK です。SUCRA の使用サーバが変わっても同じ URL で永続的なアクセスができるように保証されています。
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Q13: リポジトリに登録された論文は、雑誌に掲載された文献と同一とは限りません。リポジトリで論文を公開することは、査読制度や、それによって保証された学術論文の価値を低下させることにつながりませんか?
編集や査読により、掲載論文の内容を保証する学術雑誌の信頼性は高く評価されるものです。逆に、流通形態によって相違が出てしまうと、情報の信頼性が落ちるということもあり得ます。 しかし、現在、学術情報の流通範囲は極めて限定されています。高価格の電子ジャーナルを契約できない大学の研究者は不利な研究環境に置かれてしまいます。 インターネット上の情報は玉石混交ですが、だからこそ、高い価値を持つ学術情報を積極的に公開することが重要です。公開されるものが出版社版であるに越したことはありませんが、査読済みの最終原稿である著者版でも、 情報への入口であるとともに内容の質保証がされているので、それ自体貴重な学術情報です。機関リポジトリは、学術情報の流通範囲が拡大し、研究の裾野が広がることで、その分野の研究が発展することに寄与することができます。
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