![]() 文教大学湘南総合研究所所長 岡野 雅雄 |
生涯学習を促進することは、長い間湘南総合研究所の重要な機能でした。今は、文教大学が生涯学習に本格的に取り組むために生涯学習センター分室を湘南校舎に設置したため、そこに分掌をゆずっていますが、湘南総合研究所の設置以来、各種の公開講座を開いてきました。
地域連携活動としては、茅ヶ崎市・茅ヶ崎青年会議所と協定を結び、熟議制民主主義の試みである、無作為抽出によって選ばれた市民による討議会を年1回開いています。
また、茅ヶ崎市ゆかりの作曲家山田耕筰による「赤とんぼ」を記念した、「赤とんぼの碑」を建立する企画にも参画しています。元湘南総合研究所の所長で、情報学部所属の芸術家高田哲雄教授がデザイン面で協力しています。
湘南新産業創出コンソーシアムと財団法人藤沢市産業振興財団の主催による「産学交流テクニカルフォーラム」にも、文教大学から出展するように湘南総合研究所が仲介役を担っています。
地元の有名企業アルバック株式会社がCSR活動として行っている「田んぼプロジェクト」にも、湘南総合研究所が大学側の窓口となって本学学生が参加しています。
その他、湘南総合研究所では、研究員を募集する形で、地域研究や、地域振興につながる研究を行っています。
このように、地方自治体や、企業や、市民活動などのさまざまな有為な活動の「ネットワーク」において、湘南総合研究所は、ひとつの役割を担うべく努力しています。
文教大学は総合大学とはいえ、所属する教員の研究分野は特化しており、また、社会における実践や即戦力というよりは基礎研究に中心を置く研究者も多いため、社会の要請に十分に応えるためにさらに多くの努力がなされなくてはなりませんが、学部とは独立性の高い湘南総合研究所の特性を生かして、「ネットワーク」の一員として期待される情報発信や知的貢献を行ってゆきたいと思います。なにとぞご理解とご支援をお願いいたします。