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2017.11.01
教育・研究

【湘南校舎】情報学部が「DCEXPO2017」に出展しました

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10月27日~29日に日本科学未来館で開催されているデジタルコンテンツ協会主催「DCEXPO2017」に、情報学部システム学科の川合康央研究室、情報社会学科の村井睦研究室、メディア表現学科の高田哲雄研究室が、CGやグラスレス3D、VRを使用した最先端のコンテンツを出展しました。

「DCEXPO2017」とは、コンテンツ技術をテーマとした国際イベントで、コンテンツ分野で活躍する研究者やクリエイター、企業関係者等が参加する、最新のコンテンツ技術の展示会です。コンテンツ技術は、CGや3D、VR等の技術分野に加え、身体を用いたインターフェース技術や、コミュニケーション分野でも新たな文化を生み出してきており、今後医療やロボットなどの産業分野への応用が期待されています。

川合研究室からはHMDコンテンツとして「旧藤澤宿景観シミュレーションシステム」の景観VRや、恐怖体験VR、「音声お絵描きアプリ」、開発中の「簡易な津波避難シミュレーションシステム(ver.1)」が展示されています。
開発中のシステムは、国際学部の海津ゆりえ教授と行っている共同研究の一つで、逗子市と鎌倉市の地形を国土地理院の標高データ、建物データ、道路データを元にCGで街並みを再現し、津波の高さや押し寄せる範囲、避難所に逃げる避難者の年代や移動速度、避難経路を可変したシミュレーションの結果を用いて被害を推定します。今後は、シミュレーションデータをまとめて、減災に繋つなげるための避難所へのインフラ整備や避難所設定の提案を行う予定です。

村井研究室からはカメラ撮影によるグラスレス実写3Dコンテンツが展示されています。カメラ撮影で立体像を作るには、9台のカメラが必要になりますが、撮影方法を工夫し、1台のカメラで撮影しました。今回のコンテンツは、プロ仕様の4Kカメラで撮影した画像を合成し、左右の目に入る映像をずらして表示することで、視差を生み、オブジェが立体的に見えるようにしました。この新しい撮影方法の提案により、今後のグラスレス実写3Dコンテンツ制作の幅が広がります。

高田研究室の立体絵画「キリコへのオマージュ」は、イタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコの絵画『街の神秘と憂鬱』に見られる複合視点を、裸眼3Dで見られるコンテンツです。絵画の遠近感を立体化させることにより空間の認識が生まれ、これまで見ていた絵画への理解を深めることに一考を与えています。この立体絵画は、見る角度に合わせて、それぞれ9枚の画像を制作し、合成して1枚の画像にし、左右の目から入る光を変えることで、立体的に見えるように作られています。研究室の学生のアイディアを聞きながら試行を繰り返し、今回の展示物を制作しました。

この他、DCEXPOTVstudioの撮影では、先生や学生さんが出展しているコンテンツの説明や卒業制作について話しました。
詳しくは、以下の関連動画をご覧ください。


■関連動画
【DCEXPOTV展示レポート】C01 グラスレス3D&VRコンテンツ 文教大学情報学部
https://www.youtube.com/watch?v=F7XZYJz7WJg

【DCEXPOTVstudioプログラム】グラスレス3D&VRコンテンツ 文教大学
https://www.youtube.com/watch?v=cCMPRsJv54o

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