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2015.04.10
教育・研究

​教育学部 ​加藤理 ​教授 『「児童文化」の誕生と展開  大正自由教育時代の子どもの生活と文化 別冊複製2 『小鳥の家』後藤隆編輯発行/『赤い実』金野細雨編輯発行』

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1、「児童文化」とは何か? 本書は近世後期から、明治、大正、昭和初期と、埋もれていた当時の資料を発掘して、壮大なスケールで多岐にわたって詳細に論証し、近代の「児童文化」の理念と実態を明らかにした画期的な労作。
2、「児童文化」という用語はいつ、だれが初めて使用したのか? これまでの定説を覆し、大正10年の当時の資料から新たな事実を発見する。さらに「児童文化」誕生期のさまざまな児童文化活動を取り上げて、当時の実態を活写し、「児童文化」の発展に尽くした人物たちのその理念を提示する。
3、本書はおもに3部で構成されている。「第Ⅰ部 近代の子どもの文化と「児童文化」の誕生」に続き、第Ⅱ部では「児童文化」が誕生した頃の、仙台市で展開された児童文化活動の全貌を明らかにしていく。第Ⅲ部では、大阪や函館の児童文化活動について報告する。また農村などの学校をまわって、児童文芸誌や学用品を販売した児童文化業者の存在に光を当てるなど、これまで知られることのなかった「児童文化」の諸相を浮き彫りにする。
4、本書には、当時の具体的な様子を知る貴重な写真や図版、資料を豊富に収録する。
5、巻末には、詳細な「児童文化関連事項年表(明治元年〜昭和8年)」を掲載。
6、巻末には、人名・事項索引を付して、読者の便に供するように努める。
7、別冊には、当時の「児童文化」を実感できるように、"幻の雑誌"といわれる後藤隆編輯発行の『小鳥の家』(創刊号、大正12年4月)、宮城県の児童文化業者・金野細雨が編輯発行した『赤い実』(昭和2年7月)の2冊を複製して収録する。

【著者】 加藤理
【著作名】「児童文化」の誕生と展開  大正自由教育時代の子どもの生活と文化
     別冊複製2 『小鳥の家』後藤隆編輯発行/『赤い実』金野細雨編輯発行
【サイズ】菊判
【発売日】2015年 3月19日
【出版】 港の人
【頁数】 864
【ISBN】 978-4-89629-294-7




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