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文教大学

文教大学入学式によせられたメッセージ

4月18日掲載

H23年度入学式は、残念ながら開催できませんでしたが、 式辞、祝辞が寄せられましたので、公表します。

学長式辞

文教大学 学長   大橋 ゆか子

   大学院、学部、専攻科、外国人留学生別科の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんがこれから送る文教大学での学習や生活が、社会で生きる目標を見つけ、それに則した人生を築くための基本的力量を高める貴重な期間となるように、私ども教職員は全力を挙げて、応援し、支援するつもりでおります。
   3月に日本を襲った未曾有の大震災は、日がたつに従って、更に重く私たちの心にのしかかっております。被害を受けられた方々に、心からお見舞い申し上げます。

   文教大学は越谷キャンパスと湘南キャンパスに、それぞれ3学部を持つ私立大学です。1927年に皆さんと近い年齢の若者とその先生が創立した教育組織が発展し、1966年越谷キャンパスに女子大学ができ、1976年に男女共学の文教大学になりました。1985年には湘南キャンパスを開設し、2キャンパス体制になっています。創立者の若者は、「人間がよりよい人生を送るには教育が必要である」と考え、「人間の発展性を信じ、人間を尊重する」人間愛の精神で学園を築いてきました。文教大学は今でも、暖かい人間関係の大学です。学生、教員、職員が共に大学の構成員として、学びあっています。2つのキャンパスはそれぞれ個性を持っていますが、共通した雰囲気があるのは不思議な事です。皆さんも大学の構成員として、積極的に大学の活動に参加していってください。

   皆さんは12年以上の学校生活を送ってきていますが、大学は今までと少し違うと思います。大学を卒業して出て行く社会では、高校までの学校生活に比べて、人々の価値観や目標が非常に多様です。どれを選ぶかは各自の選択です。大学は、社会で生きていく自分を見つける場所であり、そのために必要かと思われる基本的力量を身につける場所です。大学を出るときに人生の目標だと思っていたことが、途中で大きく変わることもあります。選択の幅を広く持って、いろいろ挑戦していってほしいと思います。人間関係も大切な人生の宝です。自分と違った価値観の人との交流を恐れず、いろいろな考え方の人と接してほしいと思います。迷うことも多いと思いますが、みんなも迷って生きているのです。迷うことを恐れることはありません。友達や先生に相談してみましょう。

   人間はどの国に生まれるか、いつの時代に生まれるかを選ぶことはできません。ケニアで平等な教育機会の提供のために活動している博士が、文教大学で講演されたときに「私たちの目標は日本の状態です。遠いと思っていた目標が目の前にありました。」と言われました。確かに、日本では皆が義務教育を受けられます。しかし、日本も若者の雇用や教育において、現在いろいろの問題を抱えています。人間は居場所によって、課題や目標は異なります。皆さんが文教大学の生活の中で、いろいろな体験を積み、社会で生きるための力を蓄えていけるように、私たちも努力していきます。ともに、歩んでいきましょう。

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祝 辞

文教大学学園 理事長   渡辺 孝

文教大学に入学された諸君へ

   文教大学に入学された諸君に心からお慶びを申し上げる。諸君の本学園での生活が、実り多いものとなるよう祈念している。
   さて、諸君に是非とも忘れて頂きたくないことが一つある。それは今回の東日本大震災である。今回の大震災は東日本を中心に、未曾有ともいうべき被害をもたらした。本日時点で既に1万3千名以上の方々の死亡が確認され、行方不明者は約1万5千名に及ぶ。その中には、諸君達と同年代の若者も多数おられたことと思う。こうした人達も、つい1ヶ月余り前までは、諸君達と同じように、日々の生活を送っていたであろう。そして彼らにも将来に対する様々な夢や希望があったに違いない。しかし非情にも、一瞬の大地震や大津波は彼らの運命を大きく変えてしまった。そう思うと彼らの無念さ、人生の非情さは、言葉に表せないものがある。
   そうしたことを考えると、生命の大切さ、尊さを改めて実感できるのではないか。諸君達もこれを決して忘れずにこれからの人生を是非大切に歩んで頂きたい。

   さて、今回の大震災は我々日本人に多くのことを考えさせているのではないか。日本は戦後約65年、達観してみれば「繁栄」の時代を過ごしてきたと言えよう。GDP(国内総生産)は世界屈指の規模となり、この間の「経済成長」は確かに我々の生活を豊かにした。
   しかし実は、その「繁栄」は非常に脆いものであることが今回の大震災で露呈した。換言すれば、日本の経済や社会が非常に脆い基盤の上に成り立っているということである。地震対策、エネルギー対策そしてそれらをリードすべき政治の機能等々である。これらが如何に頼りないものであるかが、いみじくも露呈した。日本はいわば「砂上の楼閣」そのものであると言えよう。
   我々は、わが国の「暗黙の国是」ともいうべき、従来の「大量生産・大量消費」や「成長優先主義」について、ここで一度立ち止まって考え直す必要があるのではないか。これらは確かに我々の生活を豊かにしたが、他方、貧富の差の拡大、原子力発電への過度の依存、環境破壊、毎年3万人以上にも及ぶ自殺者等を引き起こす大きな要因となっているのではないか、そして、そうした事象が日に日に深刻化する現在の日本社会は本当に「持続可能」なのか……。我々は今一度真摯に考え直すべきである。

   今から約250年前の1755年11月1日、午前9時40分。カトリックの祭日(諸聖人の日)に、ポルトガルのリスボン沖で大地震が起きた。ほぼ同時に大津波と火災が発生し、当時のリスボンの人口約27万人の約3分の1、約9万人がこれらの犠牲となったという。このリスボン大地震はしばしばその後のポルトガル没落の契機として語られている。しかし、より大局的な評価は異なる。
   むしろそれまでヨーロッパを支配していた神学論的思想─キリストを唯一絶対のものとする─に、この大地震は大きな疑問を投げかけた。特にヴォルテールやルソー、カントら当時の思想家たちは従来の神学的な世界観から、より科学的な思考へ思考方法を大きく転換させた。これが現在に至る近代的な科学的思考法の基礎となった。こうした意味で、リスボン大地震は世界観の転換点となったと言われている。
   今回の東日本大震災は我々日本人にも、こうした価値観の転換を求めるものであるかもしれない。これからの日本や世界をどういうものにしていくのか。新しい価値観、世界観を構築していく必要があるのではないか。今回の大震災を日本没落の契機としてしまうのか、真に価値のある「日本」や「世界」の構築への大きな足がかりとしていくのか。後世の人々は時空を超えて我々を注視している。
   いずれにしても、こうした中で重要な役割を果たすのは、諸君達若者である。これからの日本や世界を担うのは皆さん方である。是非しっかりと学び、議論し、新しい日本や世界を創っていって頂きたい。皆さんに大いに期待している。
   最後に一つの言葉を贈る。

「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるが如く学べ。」
                      ─マハトマ・ガンジー─

以上

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文教大学藍蓼会 会長   安岡紀子

お祝いの言葉

   このたびの東日本震災により、被害を受けられた皆さまに心よりお見舞申し上げます。皆さまの安全と、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
   新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。この喜びはご家族や支えて下さっている方々にも申し上げます。
   例年のように新入生一同が集うことはできませんでしたが、大学生活はスタートしました。卒業生の集まりである 藍蓼会(あいたでかい 会員一同皆さんを準会員としてお迎えできたこと嬉しく思います。
   これから四年間をどう過ごすか設計図は出来ましたか。やってみたいことは山ほどあり、何からやろうか迷っていることでしょう。学生の時だけしか出来ないこともあります。
   本大学の建学の精神は「人間愛」です。それは人を愛し、信頼し、相手に思いやりの心を持つことです。これから出あう人々と常に良好な人間関係を保つには、このことが必要です。
   東日本大震災後、たくさんの方々が被災にあわれた方にメッセージを送っています。主な内容は「一人じゃない。皆んなが一緒。」と言うものです。
   そこで、皆さんに「絆」について考えて欲しいのです。
   「家族との絆」今日まで慈しみ、成長を見守り、これからも支援を惜しみません。
   「友達の絆」いままでにもたくさんの友達と出あっていると思いますが、これから出あう友達は人生の指針となるかも知れません。
   「先生との絆」先生方からは学問の知識を得るだけでなく、生きる根幹に関わる多くのことを学んでいく筈です。
   「大学との絆」大学は皆さんが入学してから卒業までだけではありません。卒業後も支援しています。藍蓼会もその一つです。
   これからの学生生活では、積極的にいろいろなことに挑戦し、自分の持っている力を思う存分発揮し、皆さんが充実した日々を精一杯自分らしく過ごされることを期待しています。
   藍蓼会はみなさんの在学中、微力ですが、支援・協力をさせて頂きます。 若い皆さんは、知識や経験を基に常に次に来る新しい事柄をしっかり見極め成長し続け、これからの日本の進む道筋を切り開いてくれるものと期待しています。
   ご入学おめでとうございます。

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文教大学父母と教職員の会 会長   小林 正信

新入生と保護者のみなさんへ

   この度の東日本大震災で被害にあわれた方に心からお見舞申し上げます。
   私は「父母と教職員の会」の活動を通じて、文教大学の越谷、湘南のキャンパスを5年間見てきました。キャンパスでは学生どうし、学生と教職員が交流し、どの学生も実にのびのびと過ごしているようです。また、学生自ら地域に働きかける活動も積極的に行われています。大震災の後、越谷と湘南の各駅では街頭募金の活動をされました。
   文教大学は「人間愛」の教育理念のもとで、「ていねいに、たくましく、育てる文教」のビジョンを掲げ、学生一人一人に向き合って丁寧に教えることが、自然に社会に働きかけができる人を育てているように思えます。
   文教大学では「人を育てたい、地域・世界の人々の役に立ちたい、サービス・もの作りを通じて社会に貢献したい」と様々な夢を持った学生が学んでいます。入学されるみなさんも4年後の自分の姿を描いていらっしゃると思います。
   「父母と教職員の会」はこのような学生の学生生活を支援する目的で、保護者と教職員とで組織され、30年以上も前に設立されました。入学されるみなさんも会員となられます。
   保護者が子供と共に考え学び、大学教職員の協力を得ながら、その時々のニーズに応じて、学生生活を支援していきたいと思います。
   新入生のみなさん、一日も早く大学生活に慣れ、充実した、4年間を過ごしてください。
   ご入学おめでとうございました。

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