定年を機にした退職は、これまで労苦を経験してきた勤労者が、やっと自由な時間を獲得できる社会から託された「恩賞」である。本書は定年退職を控えた中高年の方々や既に定年退職をされた高齢世代の方々、そして若い世代の方々に、統計資料や事例をもとに著者が対話するつもりで書いた「ライフ・プランニング」のガイドブックである。自らの人生設計(ライフ・プランニング)をより豊かなものにし、かつ世代を越えた積極的な人間関係の構築に役立ててほしい。
文教大学人間科学部教授。 1947年新潟県生まれ。東京教育大学大学院 教育学研究科修了。現在は文教大学大学院人間科学研究科長である。専門は「生涯学習学」「ライフプランニング」「コミュニティ活動支援」であり、南カリフォルニア大学研究員、内閣府統計委員会専門委員を歴任している。 著書には「現代公民館全書」「教職教養の重点研究」などがある。
第1章 新たなる旅立ちの前に
第2章 家族との折り合い
第3章 人生後半の「船出」にあたり
第4章 ペットのいる暮らし
第5章 いま充実のとき
第6章 「ボランティア」は嫌いですか?
第7章 「学び」に帰る
第8章 「仕事」への想い
コラム1 「元気」の胞子を地域に
コラム2 酒の飲み方事情
コラム3 自分を取り戻す「道場」