本書は大学英語教育学会(社団法人)オーラル・コミュニケーション研究会の会員が指導した大学生によるドラマや朗読などの発表会(オーラル・コミュニケーション・フェスティバル)をもとに、その目的、指導過程、理論等を論じたものである。フェスティバルを収録したDVDもついており、小・中・高校・大学・会話学校などで生きた英語コミュニケーション教育を実践する指導者にも大いに参考になると期待される。同研究会の前作「オーラル・コミュニケーションの理論と実践」(三修社)を発展させたもので、ICTも活用した多岐にわたる口頭活動とその総合的な教育効果にも言及している。
塩沢泰子
文教大学国際学部教授(専攻:英語教授学)
野村和宏
神戸市外国語大学教授(専攻:スピーチ・コミュニケーション、外国語教育工学)
大川道代
青山学院大学文学部英米文学科準教授(専攻:パフォーマンス・スタディーズ、スピーチ・コミュニケーション、英語教育)
原口友子
富士常葉大学総合経営学部準教授(専攻:英語教育、リスニング、シャドーイング)
ホーランド 萬理子
元 南山大学総合政策学部教授(専攻:英語教育学)
ムーディー 美穂
名古屋外国語大学、中部大学非常勤講師(専攻:英語教育、表現教育)
佐伯林規江
同志社女子大学学芸学部国際教養学科教授(専攻:英語教育、スピーチ・コミュニケーション、異文化コミュニケーション教育)
第1章 ドラマと異文化理解
第2章 初心者向けの英語パフォーマンス指導――翻訳劇と創作劇を中心として――
第3章 学びあいを重視したディベート活動
第4章 Performance-Oriented Learning――学びの総括としての創作劇
第5章 オーラル・インタープリテーションと他芸術とのコラボレーション――詩のOral Interpretationと複数の朗読者によるChoral Reading
第6章 オーラル・インタープリテーションの空間表現――語りの方向性を考える――
第7章 異文化理解のためのEthnographic Skit――スタディ・アブロードのフォローアップとしての試み
第8章 社会変革を目指すパフォーマンスの意義と展開――Autoethnographyの脚本家と上演へ導くプロセス――
第9章 フェスティバルで発表された創作台本