キャリアの探索と形成 ―キャリアデザインの心理学―

キャリアの探索と形成 ―キャリアデザインの心理学―

益田勉(著)
1,809円+税
  • 21 x 14.8 x 1.6 cm / 251ページ
  • 発行日:平成23年8月10日
  • ISBN:978-4904035276

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書籍概要

本書は、大学生から若手社会人向けのキャリアデザインにかんするガイドです。本書は12章から構成され、まず第1章では、「キャリア」ということばの意味と定義を検討します。キャリアということばが含む幅広い意味と、キャリアを考える人がキャリアということばに託したさまざまな思いを整理することを通じて、「仕事」でも「職業」でもない「キャリア」の意味を考えていきます。第2章から第11章までは、キャリアデザインのプロセスを順に追っていきます。キャリアデザインのプロセスとは、キャリアにかんする構想を作り実現していく際に多くの人がたどる過程を指しています。具体的には自己探求(自己を理解し自分を鍛える→第2章から第4章)、環境の検討(役割と仕事の環境を理解する→第5章と第6章)、調和・意思決定(目標設定と選択を行う→第7章と第8章)、行動(自分のキャリアを歩み構想を実現する→第9章から第11章)というプロセスになります。それぞれのプロセスに関連したキャリア発達理論やモデルを紹介することを通じて理論的・体系的な理解を促進します。同時に実践に向けてのヒントを示しています。第12章では、キャリアデザインの成果とは何か、自分にとって納得いくキャリアとは何か、などキャリアデザインのゴールについて検討していきます。それは、「キャリアとは何か」を再び考えることでもあります。

著者紹介

文教大学人間科学部准教授。1952年生まれ。1976年株式会社リクルート入社、経理部長、HRD研究所長を経て1999年同社退職。有限会社パスカルコンサルティング設立、代表取締役。文教大学人間科学部専任講師を経て2011年より現職。

目次

はじめに
第1章 キャリアを考える
第1節キャリアの概念/第2節キャリアの個別性/第3節キャリアの未来性/第4節キャリアの関係性/第5節キャリアの物語性/第6節キャリア発達理論の流れ/第7節キャリアデザインのプロセス

第2章 自己理解
第1節職業興味/第2節価値観

第3章 発達課題
第1節ライフ・サイクルと発達課題/第2節自己概念/第3節アイデンティティの発達

第4章 能力開発
第1節職業能力/第2節課題解決能力/第3節対人関係能力/第4節自己管理能力

第5章 仕事理解
第1節職業の意味/第2節仕事の種類

第6章 組織理解
第1節組織と個人の戦略/第2節キャリア・アンカー/第3節目標設定とモチベーション

第7章 目標設定
第1節組織と個人の戦略/第2節キャリア・アンカー/第3節目標設定とモチベーション

第8章 組織適応
第1節組織社会化と組織コミットメント/第2節周囲の期待に応える/第3節目標管理/第4節ストレスマネジメント

第9章 機会開発
第1節キャリア発達とトランジション/第2節トランジションのプロセス

第10章 関係形成
第1節発達支援関係/第2節キャリア・ネットワーク/第3節キャリア・コミュニティ/第4節関係性の次元

第11章 変化対応
第1節社会的学習/第2節変化に対するレディネス/第3節キャリア・アダプタビリティ

第12章 効果追求
第1節キャリアの効果性/第2節効果性の4側面/第3節統合的人生設計/第4節ライフテーマ
あとがき

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