「ひろいひろい空でひとりぼっち、モンゴルの月はさびしがりや。こころの中でなら月にいくのにロケットはいらない、こころの中で月とあそぼう!こっちから読むとモンゴルの月のお話」「ひろいひろいうちゅうにうかぶ、日本の月がびょうきになった。やさしいうさぎがおだんごもっておみまいだ、こころの中で月にいこう!こっちから見ると日本の月のお話」谷川俊太郎さんに言葉をいただいた両側から楽しく読める絵本です。 文教大学で、2009年にモンゴルと日本の交流イベントを行い、文教大学に研究生として在学するモンゴルからの留学生バーサンスレン・ボロルマーさんの交流によせる思いが一冊の絵本となって生まれました。片側の表紙からはモンゴルのお月さまに見える女の子のお話、もう片側の表紙からは日本のお月さまに見えるウサギのお話が始まります。世界中のどの国にもお月さまのお話があり、カニやライオンなど異なる生き物が住んでいますが、どの国からも見えるのは同じお月さまです。この絵本が国際交流の小さなきっかけになれば幸いです。文教大学教授・絵本学会会長 中川素子
モンゴル文化芸術大学卒業後、文教大学留学生別科で日本語を学ぶ。現在は文教大学に研究生として在籍しながら、モンゴルをテーマとした多くの絵本を製作している。 第14回野間国際絵本原画コンクール・グランプリ受賞「ぼくのうちはゲル」 第19回国民文化祭上陽町絵本大会グランプリ受賞「モンゴルの黒い髪」