演習1-11

文教工芸では,高級アンティーク家具修繕を行っている.家具の修繕には「分解作業」,「補修作業」,「組立・仕上作業」の3つの工程があり,それらに順に実施し,修繕作業を終える.各工程には専門の職人が一人ずつしかおらず,ひとつの工程で同時に2つ以上の修繕依頼品を扱うこはできない.

さて,休み明けに早速4点の依頼が届いた.作業見積もりを行った結果,各依頼家具の修繕に必要な各工程での必要日数は以下の表の通りとなった.

  分解作業 補修作業 組立・仕上作業
家具A 11日 4日 5日
家具B 11日 2日 9日
家具C 5日 1日 10日
家具D 9日 5日 7日

以下の問いに答えよ.

(1) 家具A→家具B→家具C→家具Dの順に修繕作業を実施したとする.その時の各工程での作業状況を図示したガントチャートを描け.
(2) 4つの家具の修繕順は何通りあるか?
(3) 4つの家具の修繕に要する総経過時間をなるべく短くしたい.どのような順序で修繕を行えばよいか.提案せよ.また,その案での総経過時間も求めよ.

生産管理論 2001年度中間試験問題 問題1より (作成:根本俊男,文教大学情報学部経営情報学科,nemoto@shonan.bunkyo.ac.jp)