ORゼミ日誌

 



4月17日

今日から本格的にゼミがスタート!の割には相変わらず集まりがわるい。ゼミは必修なので欠席、遅刻のないようにしよう。
1ー1問題設定(加藤)ORで考える問題は、以外と身近なところにあることがわかる。つまり、人間社会の様々な問題の解決の方法として数理的手法を用いることができるのです。ここでは、学校で各授業において学生の希望どおりうまくクラスをするにはどうすればよいかという問題。
1ー2キートン法(吉井)数理的とは言えないが、これからORを学ぶうえでも重要な方法。いくつかの欠点、不満があるがこれを数理的手法を用いて解決させるものとして、1ー3モデル’85天下り法がある。条件を設定したうえで学生の満足度を最大化させるという内容である。

4月24日

1ー4モデル’90自由配点法(伊藤秀一) 天下り法からでた不満として、友人と全く同じクラスを同じ順番で志望したにもかかわらず、自分は第三志望で友人は第一志望となっている。自分が第一志望からはねられたのに、そのクラスを第二志望した某君がそのクラスに入ってる、などが集中している。これらの問題を解決すべくための方法。
1ー5モデル’91モデル’90プラスアルファ(伊東晋)過疎クラス防止と学生数が増加した場合の定員増加を考慮したモデル。
1ー6モデル’92究極のクラス編成を目指して(渡辺)これまで数々の問題がでる度に解法を改善してきたがそれに対する不満を数理的手法を用いて解消することができたということがわかる。これはおもしろい。

5月8日

1ー7クラス編成問題の解法(宮崎)飛び石法とプライマルデュアル法について。後で詳しく学ぶので省略。
第2章多属性効用分析。2ー1問題設定(山田)ここでは大学野入学試験合格者数の決定において定員割れ、定員オーバーにならないよう合格者数を決めるという問題を例に挙げて考える.
2ー2期待効用最大化の原理(山下)まず決定者の満足度を数式化した効用関数で期待効用を定義する。それが成立するための条件として弱順序公理、多用性公理、連続性公理、独立性公理を数式化し、これらの公理を満たす者がノイマンのいう合理的意思決定者であり、その人物が期待効用を最大化にする、という方法である。感想としては、マルシャクの公理系といわれる4つ公理がムズい、難しい。

5月15日

2ー3アレの反例とその反例(山本)期待効用最大化の原理について反論もさまざまとあるが、ここではフランスの経済学者のアレの反例を学んだ。
2ー4評価性の抽出と一属性効用関数(水元)2ー5多属性効用関数の決定(横田)どちらとも言葉だけで説明するのは難しいので理論的にいうと、入学人数Xの良し悪しを決定する要因(ここでは、学生1人あたりの実験設備、事務量、教官一人あたりの学生数)を学生数ごとに数値を決め、公理に当てはめながら実際の効用関数を決定させるまでの証明である。
今日、日曜日の相模川でのバーベキューと夏合宿の日時決定!全員参加しよう。

5月29日

2ー6確率計算(加藤)前回の続きから効用関数を求め、ここで、さらにN人の合格者に対してX人が入学する確率を求め、2つの要素をたして、その期待値で入学者数を決定させる。
2ー7より精密な確率計算(吉井)前節ではすべての学生の辞退率が一定の場合であったが、ここでいくつかのグループに分け、より精密な分析を行なう。

今日で第2章が終ったわけだが、オレは統計学の復習の必要がある。ホントにムズいよ、ここは。

6月5日

第3章通学ルート決定問題。3ー1問題設定(山本智)大学生N君は、自宅から学校まで、片道100分以上時間がかかる。5つのルートのうちどのルートの定期券を買うのがベストか、というのが3章の問題。ついに9月からみんなのホームページが世界に公開されるようになるので、今日はホームページ作成に専念。

6月12日

3ー2評価要因の木と基礎データ(水元)まず、選択肢の総合評価に影響を及ぼす評価要因を挙げる。(所要時間、混雑度など)それに重要度を決定させ、評価要因のそれぞれに関して、各ルートが、相対的にどれだけ優れているかを表す相対得点を求める。3ー3重要度の決め方(山本浩)
最近、全然進まないけどいい加減遅刻、欠席をしないようにしよう。

6月18日

まったく自分が情けない。みんなには迷惑をかけてしまった。なぜならば、3ー6はオレの割り当てにもかかわらず、ねぼうして欠席してしまったからだ。もちろん理由はゼミの準備で徹夜してしまったため。今日、起きた時点ですでにゼミは終っていた。12時50分学校到着。オレは先生にバックレたわけではないとばかりに努力の結晶をみせた。6月12日にでかいことを言っておきながら自分がしてしまうとは。そういうわけで、自分を戒めるためにも6月12日のでかい一言をあえて消さずに残しておくことにした。カッコわるいけど。

7月3日

4ー2リターンとリスク(宮崎)投資家の意思決定問題。ここでは、3つの株の架空銘柄を例にとって説明する。基準としては平均収益率は大きいほうがよく、収益率の標準誤差は小さいほうがよい。これはバラツキが小さいほど安定性があるということである。
4ー3マーコビッツの平均、分散モデル(山下)説明省略。要は、収益率の期待値を一定に保ったうえで、分散を最小化する。つまり、ねらいを定めた収益のところでバラツキの最小の点(効率的ポートフォリオ)を見つける。

7月10日

4ー4平均、分散モデルと2次計画法(山本浩) 特徴としては、nが小さい時は線形計画問題の解法である単体法と似た方法で解くことができる。しかし、大きいときはnの2乗個の共分散を推定するにはかなりの時間がかかる。例えば、東京市場一部上場の1200銘柄となると問題は明らかである。
4ー5大型2次問題のコンパクト分解(伊藤晋)大型の2次問題をより解きやすい形に表現し直す方法としてファクターモデルとK教授のコンパクト分解法がある。
4ー6平均、絶対偏差モデル(雨澤)分散の最小化の問題として、収益率の標準偏差を採用したのに対して、ここでは収益率のその平均値からのずれの大きさの絶対値の平均値を採用する。するとこの問題は線形計画問題に変換が可能となる。2次計画問題より解きやすい問題なので大規模な問題も扱うことができる。
4ー7種々のモデルの比較(吉井)今まで学んできたモデルを実際の株式データを用いてシミュレートしてみると日経、TOPIXの成績よりも上回る結果がでた。これには驚いた。

10月2日

久々のゼミ。5ー1問題設定(水元)ひとり暮らしのS君とK君の親の仕送り問題をうまく設定し、できるだけ親の負担の少ない計画を提案。これをマルコフ決定過程で求める。5ー2、5ー3は数学的にやや高度なので説明省略。

10月9日

第6章大人数クラスの運営法。6ー1(吉井)K教授の200人以上の人数を担当する授業においてどのような方法で成績をつけるか、最適なものを考える。6ー2出席の取り方(加藤)まず出席表を作り、それを回すことをしたがサインして逃げ出す学生がいるし、遅刻する学生もいれば、組織的サイン代行をする学生もいる。そこで、出席表を前半と後半で2回とり、出席だけで合格点60点を与える方法をとった。6ー3着席戦略(山下)立場一転、学生からみて出席を2回とる間の滞在時間をなるべくすくなくしたい。座る席によって滞在時間が変わるので、それぞれの場合を分析する。6ー4ゼロ和2人ゲーム(伊藤秀)K教授の出席表の回し方は4通りで学生は滞在時間の短い3ヶ所である。これはゲーム理論に置き換えられる。