卒業研究概要


湘南台駅発文教大学行バス運行ダイアプランの作り方



情 報 学 部 経 営 情 報 学 科 4年 97p21159 三 浦 麻 貴


 現在、文教大学に行くには神奈川中央交通が運営する湘南台駅発文教大学行きバスに乗車することになる。平日は71本、土曜日は69本、日曜日は33本で運行されている。バス一日の運行数を変えずに走らせるタイミングを変えてみることによって、利用者に不都合なく快適なバス通学が出来るようなバス運行ダイアプランを目指す。
 大学行きのバスなので学生が大半を占めている。その学生はできれば授業の開始前にできるだけ近い時間に大学に着くバスに乗ることを希望している。大学までの道のりは約20分から30分である。よって授業が始まる20分から40分前に出発するバスに殺到する。その時間帯にはいつも行列が見られる。
 上記のことから授業開始前の20分から40分間はその他の時間より利用者が多いことになる。よって時間毎の利用者数に混雑時とその他を区別し、Excelで二種類の乱数を発生させ、バス停に人が並んでいく行列をグラフに表し人数の増え方を見る。そして、快適にバスに乗車できる人数は座席が30席弱ということから考え50人(*1)とする。
 まず、バス停に50人の利用者が並び次第バスが出発する。しかし混雑時は良いがその他の時間は50人が集まるまでいつ出発できるのか、予測がつかないまま何十分と待たされることになってしまう。それでは利用者に不都合が生じてしまう。そこで最高待ち時間を15分(*2)と決め50人の定員に達しなくても15分経ったら出発するといった運行にする。この方法で一日を混雑時とその他の時間を区別した乱数を使いバスの運行をシミュレートしてみる。その一日の中でバスが出発した時間と本数を実際のダイアプランとして提案する。
 その結果を現在の運行本数と比較し検証する。もし、現在の運行数より多い本数になってしまったら、最高待ち時間を1分後とに延ばすなどの提案を更にしていきたい。

 上記の(*1)(*2)は今回の実験では私の裁量によるものである。