卒業研究概要

マーケティングに利用できる理想の視聴率調査法とは


情報学部 経営情報学科 落合 剛



研究の目的


 わたしはテレビを見るのが好きないわゆるテレビっ子なのですが、ある時ふとテレビ局はどのようにして儲けているのだろうと考えました。NHKは受信料を取っていますが、受信料を取っていない他の民放各局はどのようにしてお金を得ているのか。この答えはスポンサーからお金を得ているということです。このスポンサーはテレビ番組の間で自社のCMを流してもらうために、お金を払います。この時にどこの番組でCMを流すかによって広告効果が随分変わってきます。
 それではどうやってそれを決めるのか。その指標となるのが視聴率なのです。視聴率が高い番組でCMを流せれば、多くの人が見てくれるので大きな宣伝になります。そのため各スポンサーはより確かな視聴率を求めます。しかし現在の視聴率調査法にはいくつかの問題点があります。そこで私はスポンサーの人達が使える、より精度の高い視聴率を計測するための調査機を考えることにしました。

調査法の提案


 それではどんな調査法が望ましいのか。現在行われている視聴率調査法は機械式と日記式のが2種類あります。そしてこれらの調査法にはいくつかの問題点があります。大きなものとして機械式ではスイッチの押し忘れとプライバシーの問題。日記式では手間がかかるということです。得に日記式はどうしても手作業というのを外すわけにはいかないので、これらの問題点から私は理想の視聴率調査機は機械式の調査機の改良型だと考えました。
  そしてこれらの問題点をクリアできるものとして私が考えたのが、ビデオカメラを使った調査機です。一切手間いらずで、テレビを点ければ作動してカウントを始め、テレビが消えれば電源が切れます。誰が見ているのかというのも、あらかじめビデオカメラに家族の顔を登録することによって、自動でビデオが確認してくれます。そしてプライバシーの面でもその登録された人の顔以外には作動しないため、どんな格好をしていても関係ないわけで気にすることはないのです。これが私の考えた理想の視聴率調査機です。

結果


 これにより今までより精度の高い確かな視聴率をスポンサー側は得ることができます。しかし現在の視聴率調査というのは応諾率が低いというのが現状です。これはやはりプレイバシーの問題が大きく関わっていると思うのですが、この問題もクリアできたので応諾率もあがり、今まで以上のサンプル世帯からデータを得ることができるようになります。そしてスポンサーは効果的にマーケティングを行えるようになるのです。