卒業研究 最適マンニング作成問題
文教大学 情報学部 経営情報学科 根本研究室
辻村 大介
-概要-
研究内容
私のアルバイト先で「マンニング」と呼ばれている、レジの人員配置スケジュール表がある。しかし、この「マンニング」は人の手によって作成されているため、書き間違えや、従業員たちの不満など、数多くの問題が起こっている。これらの問題に対して、数理的アプローチを用いて、人の手ではなく、コンピュータに作らせることによって、数多くの問題を解決し、従業員の不満、書き間違えがなくなると考えた。
アプローチ
「スケジューリング問題」で主に用いられる、整数計画法でこの問題にアプローチした。
また、定式化した問題を解くのに、数理計画ソフトの「LINDO」を使用した。
研究の特色
単に「マンニング」を作成するのではなく、「マンニング」を作成するときに用いられる「仮説稼働台数」というのがある。これは、お客様に十分なサービスを与えられると考えられるレジの稼働台数である。この「仮説稼働台数」は、どのように求められ、この台数は本当に適切なのかを追求してみた。これによって、本当の意味での最適なマンニグが作れると考えた。
研究結果
「マンニング」作成について、全ての問題を解決することはできなかったが、従業員の不満の1つである、「休憩時間が不平等」について解決できた。
「仮説稼働台数」の検証では、理論的根拠がないものの、求めるときに使われている数字は正しいことがわかった。「仮説稼働台数」を正確に求めるには、新たな算出方法を提案する必要があると感じた。また、「仮説稼動台数」を算出するときも手作業で時間と手間がかかるので、アプリケーションソフトを作成し、従業員の負担を軽減することができた。