『企業会計』(情報学部共通専門科目)




★講義概要

  
会計学総論的な科目である。ITパスポート、基本情報技術者試験を目指す人向けであるが、会計全般の基礎を知りたい方にも最適である。簿記会計、財務会計、経営分析(財務諸表分析)、原価計算、管理会計を扱う。

★講義予定


1.会計とは
  ・会計の特徴
  ・簿記の仕組み
  ・簿記の対象など

2.貸借対照表と損益計算書
  ・貸借対照表の特徴
  ・損益計算書の特徴
  ・キャッシュ・フロー計算書

3.記録のシステム
  ・記録のルール
  ・記録の手順など

4.データの集計と決算
  ・試算表の作成
  ・決算の意味など 

5.商品の売買と売上原価の計算
  ・売上原価の計算方法
  ・先入先出法と後入先出法
  ・棚卸減耗損

6.減価償却計算
  ・減価償却とは
  ・減価償却費の計算方法

7.貸借対照表と損益計算書の構造と分類

8.経営分析@財務の安全性分析
  ・短期支払能力
  ・長期支払能力  

9.経営分析A収益性分析
  ・売上利益率
  ・資本利益率   

10.経営分析B
  ・株価収益性
  ・資本効率性
  ・生産性

11.原価計算 @
  ・原価計算はなぜ必要か
  ・原価とは何か
  ・原価の構造など

12.原価計算A
  ・原価計算の種類
  ・ソフトウェアの原価計算
  ・所有総費用(TCO)など

13.管理会計@
  ・損益分岐点図表
  ・損益分岐点の計算
  ・安全余裕率の計算など

14.管理会計A
  ・リースとレンタル
  ・バランスト・スコアカード
 
15.復習問題

★教科書
  
  志村 正著『企業会計テキスト』創成社,2010年,1700円。

★評価方法

 
基本的には定期試験の成績による。試験は25の択一問題とする。
 

★受講生へのメッセージ
 ・本講義は、ITパスポート・基本情報技術者はもちろんのこと、より高度の情報技術者資格を目指す学生にも適する。
  ・講義の進め方は、会計学全般を扱う関係上、広く浅くというアプローチを取らざるを得ない。情報技術者試験、ビジネス会計検定に重要ないくつかのテーマを選定して解説する。