『アカウンティング演習A』
■授業概要
表計算ソフト(EXCEL)は計算したり、集計をしたり、ソート(分類)するには便利な道具である。この道具を用いてどのように会計情報を作成できるか、どのようにそれを活用し分析できるかを考えていく。活用に当たっては、シミュレーション・ゲーム(ビジネス・ゲーム)を講義の中に組み込み、実際にいくつかのチームに分かれて競争する。簡単な関数(IF,SUM,INTなど)の利用にも精通できるよう講義したい。本演習では、財務会計情報の作成と分析に焦点を当てる。講義予定のAISとは、Accounting
Information System(会計情報システム)のことである。
■講義予定
1.入門
・講義の概要
@会計知識の理解
A表計算ソフトによる演習
Bビジネス・ゲームの実施
2.原価計算とAIS
・完成品原価の計算
・原材料の期末棚卸高の計算(FIFO,LIFO,平均法)
・論理関数IFの用い方
・全部原価計算と直接原価計算
3.損益計算書とAIS
・損益計算書の区分表示
・製品の期末棚卸高の計算の仕方
・税金の計算
・保管料の計算
4.現金収支計算書とAIS
・現金収支計算書
・キャッシュフロー計算書(間接法)の作成
5.貸借対照表とAIS
・貸借対照表の区分・分類
・各種会計数値の計算
6.経営分析とAIS
・各種財務指標の解説と計算
・レーダーチャートの作成
7.財務諸表の仕上げ@
8.財務諸表の仕上げA
9.数値間の関連づけと引き継ぎ
・次年度への数値の繰越の仕方と関連性について
・多期間財務諸表の作成
10.ビジネスゲームの解説とトライアル
11.ビジネスゲーム(第1期)
12.ビジネスゲーム(第2期)
13.ビジネスゲーム(第3期)
14.ビジネスゲーム(第4期)
15.レポート作成の指導と質問
■教科書
志村 正著『会計情報の作成と分析〔第四版〕』創成社,2,200円
※第1部を使用する。
■評価方法
・講義中に作成した表を用いて会計的分析を行い、レポートで提出してもらう。A4に3〜4枚程度(図表を含む)。
・評価は独創的な分析視覚、有意味な分析と解釈の仕方によって決定する。
■受講生へのメッセージ
・本講義はいわば会計知識の総合的活用の面が強いので、表計算ソフトの用い方だけではなく、会計にも興味があるのが望ましい。
◎レポート例@
◎レポート例A
◎レポート例B
◎課題