父母教40周年をお祝いして

 「父母と教職員の会(以下、愛着を込め父母教と記します)」創設40周年、おめでとうございます。いまや文教大学生にとってなくてはならない応援団・サポーターとして、学修・生活両面で支援していただいております。
 父母教創設の頃、初代の事務局長が、周りから「えっ、大学にもPTAが必要なの?」といった冷ややかな言葉を掛けられる、とこぼしていました。「で、局長はどう答えたのですか?」「大学にもPTAが必要です!と答えていますよ。」
 当時は、父母教のような組織をもつ大学はほとんどなかった時代ですから、その存在を多少奇異に感じた人もいたと思います。いまは多くの大学がこのような組織を持つようになりました。
 私は子供が中学生の時にPTAの役員をしましたが、その(限られた)経験をもとにいえば、本学の「父母教」は次の3つの点で学校PTAと異なっていると思います。
 1つは、多くのPTAではTは名ばかりで、Pの活動がほとんどですが、「父母教」では、父母・保護者の方々だけではなく、教職員も大いに活動に参加し、その成果を学生の教育・指導等に役立てています。
 2つには、PTAでは子供が卒業すると、即、活動から退きますが、「父母教」では、学生の卒業後も引き続き活動を支えてくださる父母が多くおられます。
 3つには、PTAでは学校支援の活動がほとんどですが、「父母教」では、子の在学中に親も同じように学ぶという「生涯学習」の活動があります。いまや伝統的な活動となった「一日大学」はそのよい例です。
 今後も、「父母教」と大学が二人三脚で、両組織の相乗的な発展を期したいと願っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


文教大学学園 理事長
文教大学 学長
野島 正也