研究指導教員紹介(博士後期課程)

教授  阿川  修三

  • 専門領域:中国近現代思想・文化史

研究内容

19世紀から20世紀初頭にかけての日中文化交流史を対象としている。これまで「火車」、「蒸発」などの近現代訳語の日中での形成過程や、当時の中国人例えば王韜の日本旅行記『扶桑遊記』をもとに彼らの日本観を考察してきたが、 近年は魏源という中国の改革思想家が編纂した、中国初の本格的世界地理書『海国図志』の日中での受容課程について、特に日本における和刻本の出版について研究して、その状況を解明した。

著書・論文

  • 『韓非子の思想ー説話を通して人間観を読む』田部井文雄編(大修館書店 2005)
  • 「翻訳語「蒸気」の形成についての試論(『言語と文化』第20号 2008)
  • 「火車(huoche)考−中国における近代訳語の形成についての一考察 」(『中国文化』62 2004)

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教授  秋山  朝康

  • 専門領域:応用言語学(言語テスト・評価)と英語教育全般

研究内容

応用言語学の一分野である言語テストが研究対象。パフォーマンステスト(スピーキングテスト・模擬授業テスト)に絞ると、どのような要因がテストスコアに影響するのかに興味がある(妥当性)。  妥当性理論、特にテストが教育、社会に及ぼす影響などについても研究していきたいと思っている。英語教育関連では学習者の動機づけ・学習ストラテジー、自律ある学習者なを研究領域とする。

著書・論文

  • 『新編英語科教育法入門』土屋澄男編著 秋山朝康、千葉克裕、蒔田守、望月正道(研究社 2011)
  • 「自律した学習者の育成を目指す指導 〜アクション・リサーチを応用しての研究テーマの可能性〜 」(『英語教育における自律した学習者の育成を目指す指導―第1次報告書 , 文教大学・英語動機づけ研究会』 2008)
  • 「英語教育に関する卒業論文の分析 」(『英語英文学』34号 3-13 2007)

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教授  芦田川  祐子

  • 専門領域:英米文学、児童文学

研究内容

英語で書かれた文学全般を研究の対象とするが、特にイギリス小説や児童文学、フェアリーテイルを中心に、語りの手法や世界の構築について考察している。 近年は作品中の音の分析や社会批評的要素に関心をもち、テクストを丁寧に読むことで、自分や他人の読解のプロセスに対する意識も高めることを目指している。

著書・論文

  • 『ルイス・キャロル』(ポケットマスターピース11)ルイス・キャロル作、鴻巣友季子編(集英社 2016)翻訳
  • 「In Answer to Peter and Wendy's Problem: Childhood and Growth in Tom's Midnight Garden and When Marnie Was ThereTinker Bell 」(『日本イギリス児童文学会紀要』 2019)
  • 「H. G. ウェルズのThe War of the Worldsにおける音と世界 」(文教大学『文学部紀要』34号 3-13 2018)

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教授  荒井  智子

  • 専門領域:日本語教育

研究内容

日本語学習者の学習動機や学習スタイル、協働学習、作文教育、演劇教育について研究をしてきた。特に学びのプロセスにおける学習者の変化に興味を持っている。 今後は多様な学習者に目を向けて、社会との繋がりや自律的な学習を目指した教育(学び)とは何かを探りたいと考えている。

著書・論文

  • 『日語研究論文集―日語研究的新視野―』(大葉大學應用日語學系)黄英哲・林?(火へんに韋)煌編集(致良出版社 2009)
  • 「学習者主体の授業を台湾の大学生はどう捉えているか―「日本語ガイド」という授業での試み―」(『水谷信子記念日本語教育論集』1号 2018)
  • 「書き手は意見文の推敲過程で何を考えているか―ピア・レスポンスを取り入れた作文クラスで― 」(『甲大學外国語文学系学報』465-492 2017)

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教授  伊藤  隆

  • 専門領域:第2言語習得研究

研究内容

目標言語を英語とする学習者がペアを組んでタスクを行う際のインタラクションを、研究対象としている。その中でも、英語の習熟度に差のある2人がペアを組んだときのインタラクションを、最近は分析してきた。 インタラクションは、対面のやりとりだけではなく、インターネットを介したものも扱っている。研究手法は、量的手法と質的手法の両方を使い分けていたが、現在は量的手法を用いることが多い。 量的手法は日進月歩であるが、出来る限り新しい手法を取り入れようと努めている。

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教授  鬼山  信行

  • 専門領域:日本語文法

研究内容

日本語の従属節と時制・モダリティとの関係を中心に取り扱っている。現在の研究課題としては、従属節は段階的に内部の要素を増し、ついには文に至る存在と捉えられているが、 従属節が出現する位置と従属節の内容に関連があるという伝統的な見方がどの程度厳密で、どれほどまで一般性を持つのか、その理論的取扱いはどのようなものか、などがある。

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教授  加固  理一郎

  • 専門領域:中国古典文学・漢文学

研究内容

李商隠の詩歌と駢文を中心とする中国唐代の文学を専門としている。最近は、儒教・道教・仏教の宗教と李商隠の文学との関わりに注目している。このほか、日本漢詩文などにも関心を持っている。

著書・論文

  • 『李商隠詩文論』(研文出版 2011)
  • 「杜甫詩との対比による李商隠詩の特質の考察」(『文教大学国文』47 2018)
  • 「李商隠の詩歌に見られる杜甫詩の影響―「曲江」詩の「傷春」を中心にして―」(『中国文化』75 2017)

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教授  紙  宏行

  • 専門領域:日本中古・中世文学

研究内容

日本の中古および中世の文学、特に和歌文学を専門としている。平安末期から鎌倉初期にかけての和歌表現の変革に、表現理論(歌論)や古典和歌研究(歌学)がどのように関与したかを考えている。 近年は、顕昭の難義語注釈書『袖中抄』を中心に読み進め、そこからうかがえる和歌表現の基盤や原拠、源俊頼・藤原顕季・藤原俊成らの影響、歌ことばの歴史、万葉学などについて考察を進、近くまとめる予定である。 また、近年は、説話文学にも視野を広げ、和歌や芸道の存在意義や社会的位相などについて研究を進めている。

著書・論文

  • (共著)『平家物語 〈伝統〉の受容と再創造』(おうふう 2011)
  • 「歌林苑の歌学論議――登蓮法師の逸話から――」(『文教大学国文』36 2010)
  • 「俊成『古今問答』続考――「力不及」から見えること――」(『文教大学国文』 2007)

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教授 川口 良

  • 専門領域:日本語学、日本語教育、社会言語学

研究内容

応用言語学においては、これまで、社会言語学以外の言語学分野の知見を語学教育に応用することが主流であったが、本研究指導では、社会言語学を日本語教育に応用するための「応用社会言語学」を指導領域とする。 その基礎研究として、性、世代、集団などに起因する日本語のバリエーションに関連した問題、及び談話分析に関する研究、さらに言語変異、言語変化を射程に入れて指導を行なう。

著書・論文

  • 『丁寧体否定形のバリエーションに関する研究』(くろしお出版 2014)
  • (共著)『国語という呪縛−国語から日本語へ、そして○○語へ−』(吉川弘文館 2010)
  • 「若者ことばに見る(間)主観性について-「大丈夫」の新用法に着目して-」(『文学部紀要』31 2017)

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教授  蒋  垂東

  • 専門領域:日中対照研究、中国語学

研究内容

音韻史の分野では、主に日本漢字音及び中国の古文献に見られる漢字音訳日本語を考察の対象としつつ、漢字の「音」を媒体として日中両国語の歴史的関係を探る。 漢語方言学分野では、主に南方系の福州方言や浦城方言を研究対象としている。

著書・論文

  • 『日本語学大事典』(朝倉書店 2014)
  • 『旅日福建同郷懇親会半世紀の歩み』447-456(旅日福建同郷懇親会半世紀の歩み編集委員会 2013)
  • 「日本語のス・ツの母音と中国語の舌尖前母音について」(『日本学』第47輯 2018)

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教授  白井  啓介

  • 専門領域:中国語近現代演劇、中国映画論

研究内容

中国近現代の言語芸術の生成の過程とその成果を究明するため、台詞劇である「話劇」の言語表現を考察対象としている。 あわせて、ほぼ同時代に形成された映画の台詞を検証しつつ、中国語口語の芸術的表現が、古典芸術から近現代芸術へと生成発展するプロセスの解明に努めている。また、近年は中国映画の誕生と発展時期の実相究明に注力している。

著書・論文

  • 『銀幕發光─中国の映画伝来と上海放映興行の展開』(作品社 2019)
  • 「二つの『不如帰』―翻訳と翻案の間」(『日本語言文化研究』第11輯 2017)
  • 「蒼海変桑田─上海老電影院変遷紀実」(『言語文化研究科紀要』第3号 2017)

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教授  鈴木  健司

  • 専門領域:日本近代文学

研究内容

宮沢賢治研究をライフワークとしている。特に、賢治作品における宗教的な側面や科学的側面が、賢治文学をどのように起動させているかに興味がある。 また、その延長上で、ここ数年<宮沢賢治文学における地学的想像力>の解明を目指し、現地調査を精力的に行っている。賢治テクストにとっての<現実>と<心象>との問題を考える糸口としたい。

著書・論文

  • 『宮沢賢治という現象−読みと受容への試論−』(蒼丘書林 2002)
  • 『宮沢賢治 幻想空間の構造』(蒼丘書林 1994)
  • 「南昌山付近に分布する火山岩類のK-Ar年代測定」蒲田 理 鈴木 健司(岩手県地学教育研究会『岩手の地学』第48号 2019)

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教授  武田  和恵

  • 専門領域:言語学、英語学

研究内容

言語の構造性・規則性に関する普遍的な側面と多様な側面が、個別言語にどのように現れるかを観察し、記述・分析することに興味の中心がある。 より具体的には、生成文法理論の枠組みの中で、日本語と英語を中心に、統語的・意味的側面を比較研究している。名詞修飾表現・焦点化・比較表現・潜伏疑問文等が現在の研究テーマである。

著書・論文

  • 「日本語動詞の語幹子音に見られる同一要素重複の回避」(文教大学英語英文学会『英語英文学』第35号 2008)
  • 「日本語における関係節の解釈:主要部名詞が数量詞を伴う場合」(文教大学英語英文学会『英語英文学』 第33号 2006)
  • 「英語における「聞くこと」・「書くこと」をめぐる問題」(『文教大学教育研究所紀要』 2003)

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教授  寺澤  浩樹

  • 専門領域:日本近代文芸

研究内容

日本近代文芸の領域の中でも、武者小路実篤を中心とする『白樺』派の作家や作品を、主な研究対象としている。方法論としては、日本文芸学に拠り、文芸の個人的ないし時代的様式の解明を目的とする。 武者小路文芸と宗教の関係、および『白樺』と西洋美術の関係、さらに、文芸とそれにかかわる諸芸術の様式論的関係などが課題である。

著書・論文

  • 『近代文学草稿・原稿研究事典』日本近代文学館編・寺澤浩樹他著(八木書店 2015)
  • 「武者小路実篤テクストの生成―童話劇「かちく山」を中心として―」(『文学部紀要』1号31/ 1 2017)
  • 「武者小路実篤「彼が三十の時」の世界―〈死の超越〉につながるもの―」(『文教大学国文』42 2013)

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教授  長谷川  清

  • 専門領域:中国民族文化史、文化人類学

研究内容

中国の諸民族の社会と文化について、現地調査で得た資料に基づき、文化人類学的な視点から比較研究を行っている。多民族国家としての中国は、多様性に富むエスニック集団から構成されており、それぞれの民族文化は過去からの伝統を継承しつつも、 絶えず生成と変容の課程のなかにある。この点を解き明かすことは、中国文化のダイナミクスを理解することにもつながり、重要な研究テーマである。

著書・論文

  • 『資源化される「歴史」−中国南部諸民族の分析から−』(長谷川清、河合洋尚、風響社、2019)
  • 「人の移動と民族間関係、文化的アイデンティティの動態」(『中国国境地域の移動と交流−近現代中国の南と北−』(塚田誠之編 有志社 2010))
  • 「エスニック観光と「風俗習慣」の商品化−西双版納タイ族自治州の事例」(塚田誠之編『国立民族学博物館調査報告63』21 2006)

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教授  福田  倫子

  • 専門領域:日本語教育、第二言語習得、言語心理学

研究内容

日本語学習者の第二言語習得を研究分野とする。研究の切り口としては認知心理学の観点を取り入れ、主に聴解と認知能力との関係について明らかにする研究を行っている。 言語運用能力の評価や動機付けなどのトピックも扱う。

著書・論文

  • 「聞いて分かること(聴解)の心理」『知ってワクワク!ことばの学び ことばの仕組み』第9章 水町伊佐男編著(凡人社 2007)
  • 「日本語学習者の文聴解における予測過程の検討」古本裕美(『広島大学日本語教育研究』18 2008)
  • 「日本語文の聴解における予測の可能性−中級の日本語学習者を対象とした準SPOT課題による検討−」(古本裕美・稲見 誠・松見法男『広島大学大学院教育学研究科紀要』 第二部(文化教育開発関連領域)56 2007)

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教授  リチャード・ローガン

  • 専門領域:Comparative Culture

研究内容

In the area of American and British culture, I'd like to provide research guidance in issues of mass media and political correctness. Students may wish to research and write a thesis in English in an area of mass media, propaganda, political correctness, human rights ethnic studies, popular culture, or film.

著書・論文

  • "Endo Shusaku's Silence:Novel, Film and opera" (『文学部紀要』21-1 2007)
  • "Translation of and Commentary on Endo Shusaku's Coleridge House" (『言語と文化』第19号 2007)
  • "Cult Studies: Walter Russell"(『文学部紀要』20-1 2006)

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教授  鷲麗美知  ゾラナ

  • 専門領域:Applied lingurstics (L2 vocabulary acguistion)L

研究内容

My research interests include second language vocabulary acquisition, phraseology, vocabulary teaching methodology and learning strategies. I am particulary interested in cquisition of multi-word expressions (idioms, collocations of cognitive linguistics to second language learning and teaching.

著書・論文

  • Semantic clustering and L2 vocabulary learning - A critical literature reviewZorana VasiljevicThe 16th International Symposium on Social Communication (Conference proceedings) Comunicacion Social: Linguistica, Medios Masivos, Arte, Etnologia, Folclor y otras cieneicas afines (Vol. II 2019)
  • Learning vocabulary in semantic sets: Myths about myths(『ELTA Journal』6/ 6 2019)
  • Learning L2 vocabulary from context: Myths and reality(『語と文化』創立30周年記念号 2018)

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