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2021.04.24
教育・研究 湘南

情報学部 櫻井研究室・川合研究室の学生の研究成果が「情報処理学会第83回全国大会」において学生奨励賞を受賞しました

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2021年318日~20日に開催された「情報処理学会第83回全国大会」において、情報学部情報システム学科の櫻井淳研究室および川合康央研究室所属の4年生(3月時点)の研究成果3件が学生奨励賞を受賞しました。

本大会は情報処理学会によって年1回開催される学会最大の学術イベントです。発表はオンラインで行われ、論文投稿とともにプレゼンテーションと質疑応答が行われました。

発表および受賞の内容は、以下の通りです。


■情報処理学会第83回全国大会・学生奨励賞
講演番号2ZF-06

Twitterの投稿画像を対象とした個人情報流出防止のためのシステム開発に関する研究
松原心慈、櫻井淳(文教大)

近年SNSを通じたトラブルが多発しており、特に20代以下の被害が問題視されている。その事例として、SNSを起因とする個人情報の流出によるネット上の炎上被害などが報告されている。
SNSによる個人情報流出防止を目的とした既存研究は多く存在するものの、投稿画像を対象としたものは調査する限りほとんど存在しない。しかし、画像には多くの情報が含まれているため本人が意図しない情報が発信されるリスクが存在する。
そこで本研究では、個人情報流出の防止を目的とし、画像認識と形態素解析を用いて、Twitterアカウントの投稿画像から地名を含む画像を抽出するシステムを開発し、その精度を検証する.

■情報処理学会第83回全国大会・学生奨励賞
講演番号4ZF-02

BLEビーコンを用いた学校登山における人数把握アプリ開発に関する研究
大野稜斗、櫻井淳(文教大)

長野県などの山岳地方の小・中学校では、登山行事が一般的に実施されている。そこでは転落や滑落といった遭難事故が発生する可能性を秘めており、複数の教師の目視による人数確認などの対策が実施されているが、より確実な方法が必要とされている。
一方、ICTを活用した人数把握の事例として、登山道にレシーバーを設置しビーコンを所持した登山者が通過した時刻を記録するシステムが提案されている。しかし、これは常時登山者の位置を把握できず、より安全性の高い仕組みが必要と考えられる。
そこで、本研究では学校登山を対象に複数のBLEビーコンとタブレットを用いて教師が児童全員の人数を常に把握できるアプリを開発し、その有用性を検証する。

■情報処理学会第83回全国大会・学生奨励賞
講演番号6ZF-03

人形遊びを拡張するインタラクティブ遊具の開発
神部真音、吉田美乃里、備前比呂、川合康央(文教大)

児童期の遊びに、人形遊びがある。人形遊びは、児童の成長過程において、社会性や想像力の育成に寄与するとされている。
一般的に現在普及している人形遊びは、家具や人形を揃えなければ遊びを拡張することが出来ず、物理的な制約が生まれてしまう。そこで我々は、人形遊びを拡張することが出来る遊具システムについての提案を行った。
本研究では、アナログセンサとマイコンボードを使用し、プロジェクションマッピングまたはクリアプレートとタブレットを用いて投影された映像が、取得されたセンサの値によって変化するシステムを開発した。本システムによって、低コストで人形遊びを拡張することが出来る事が明らかとなった。



今回の受賞は、本学学生の卒業研究での研究成果が評価されたものとなります。
詳細は以下のサイトをご覧ください.

情報処理学会第83回全国大会
https://www.ipsj.or.jp/event/taikai/83/

大会学生奨励賞(大会ローカルアワード)-情報処理学会
http://www.ipsj.or.jp/award/taikaigakusei.html

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