本書は「造形要素の組み合わせによる造形メソッド」を用いた、あたらしい基礎造形教育法について述べている。「造形要素の組み合わせによる造形メソッド」とは、色・形・コンポジション・テクスチュアといった基本的な造形要素と、それに連なる下位の造形要素を、様々に組み合わせることにより試行錯誤して制作する造形方法である。この造形メソッドを用いた基礎造形教育は、単純な造形要素を学習しながら、その組み合わせから複雑な造形へと発展させる階層型のカリキュラムとなっており、順序よく系統的に造形要素について理解できるよう設計されている。
久保村里正
文教大学教育学部准教授 名古屋大学大学院人間情報学研究科修了 博士(学術)
奥村和則
岐阜市立女子短期大学生活デザイン学科准教授 名古屋大学大学院人間情報学研究科博士前期課程修了 修士(学術)
小川直茂
岐阜市立女子短期大学生活デザイン学科専任講師 名古屋市立大学大学院芸術工学研究科博士前期課程修了 修士(芸術工学)
第1章 基礎造形とは
第2章 造形要素の構造化
第3章 素材・用具
第4章 基礎造形(平面)トレーニング
第5章 基礎造形(立体)トレーニング
第6章 あたらしい基礎造形を考える