郵便受けとは?
『最新郵便用語辞典』によれば、正確には“郵便受箱”と呼ばれるもので、それは郵便利用者が郵便配達物を受け取るための容器であると書かれています。郵便受箱は郵便物の安全保護と配達の能率化に役立っています。種類としては、戸建て住宅用と集合住宅用(戸建て住宅用との兼用のものを含む)があります。集合住宅用は壁付き、壁埋め込み、壁貫通のタイプがあり、貫通タイプは、屋内から郵便物の取り出しが可能です。戸建て住宅用のものは、この他に支柱(自立ポール)上に取り付けられるものもあり、また、住宅のドア、シャッターなどに備わっている差入口も郵便受箱と同じ機能を果たしています。総務省(旧郵政相)では郵便受箱に対する標準規格を設定し、全家庭に郵便受箱を設置するよう奨励しています。標準規格は次のとおりです。
@2つ以上の住宅などが共同して使用するものでないこと。ただし、同一の部屋を2つ以上の事務所または事業所が共同して使用している場合は、それに含まれない。
A容積が、長さ30cm以上、幅20cm以上、厚さ12cm以上であること。
B構造および材質が、配達された郵便物を安全に保護するもので、かつ、郵便物の取出口に施錠することができるものであること。
C郵便物の差入口の大きさが、縦2cm以上、横16cm以上のものであること。
D設置場所が郵便物の配達に支障のない場所であること。
E世帯主の氏名、事務所もしくは事業所の名称または部屋番号を便宜の箇所に明示したものであること。
『最新郵便用語辞典/1986』より