ITプランニング演習

経営情報学科 専門科目・3年生以上対象
講義教室:3107教室
担当:根本 俊男
(研究室:3号館2階3209研究室) nemoto@shonan.bunkyo.ac.jp

お知らせ 受講生の皆さんへ

 
     
 

「ITプランニング演習」は秋学期開設です.

さまざまなプランニングを楽しんでください

 

 
     


講義内容 (シラバス)

講義概要

 オペレーションズ・リサーチ(Operations Research, 以下OR:オーアール)とは,経営・政策における諸問題に対する問題解決・計画立案のための科学的な知恵の集大成である。(科学的とは,例えば,複数の計画案があるとき,経験と勘でこの案が望ましいと判断するのではなく,数理モデル・統計分析等を用いて各案の望ましさを数量的に表し,その中から最良の案を決定することである。)ORは多くの企業で呼び方こそ様々だが実際に利用されている実践的な学問である.経営情報を真に習得しようとする者は必須の知識であるし,経営情報学科出身者として企業が期待しているIT(情報技術)の中核の一つでもある.

社会活動の中で役に立つ力として絶えず強調され続けている能力のひとつは問題解決力である.特に,企業や行政といった効率が求められる組織においてはITを利用した問題解決力の重要性が認識されている.

経営情報学科ではITプランナーコースとして,このITを利用した問題解決能力の養成を行っているが,この演習ではITプランナーコースの専門科目で得た知識を統一的に活用し,実習を通して実践的な問題解決力のトレーニングに取り組む.頭だけではなく,手も動かすことで,生きた知識を身につけることを主眼においている.本演習で培った実践的な問題解決力は,卒業後に大きな力として役に立つであろう.

また,第8セメスターに開講されるITプランナーコースの実践的科目である『ロジスティクス』や『オペレーションズ・リサーチ事例研究』をより深く理解するための必要なトレーニングにもなっている.ITプランナーコースを学ぶ者は積極的に本演習に参加して欲しい.

【本講義の履修について】
本講義は経営情報学科のITプランナーコースの科目,情報システム学科ではオペレーションズ・リサーチ関連の科目群を十分に履修し,最適化やシミュレーションの知識を有していることを前提に開設されています.つまり,専門科目である,『オペレーションズ・リサーチ』,『ネットワーク/シミュレーション/最適化モデル分析』,『スケジューリング』などが履修済みで関連知識を持っていることが必要です.また講義では,Excel,PowerPoint,数理計画ソフトなどを利用します.上記科目の学習が済んでいない者は次の機会で履修してください.履修に必要な知識に関し不安のある者は根本までメール等で事前に問い合わせください.

講義計画

  1. 問題解決のサイクル:問題発見,ソリューションの提案,実行,そして評価
     
  2. 問題発見の手法
     
    1. 議論からの問題発見と解決:コミュニケーションの力
       
    2. グループワーク
       
    3. ディベート
       
  3. 問題のモデル化
     
  4. 解決案の導出
     
    1. シミュレーションモデルの演習(1),(2)
       
    2. 最適化モデルの演習(1),(2)
       
  5. 解決案の提示
     
    1. 意思決定支援の演習(1),(2)
       
  6. 解決案実行の観察そして評価
     
  7. 事例研究
     
  8. 実際のITプランナーに接する
     
  9. まとめ
     


 


教科書・参考書

この講義ではテキストは使用しません.

【OR全般の初心者向き入門書】


評価方法

実際に実習に取り組むことが重要なので,出席状況は評価基準の基本要素となります.欠席が大幅なマイナス評価になることはもちろん,遅刻も欠席同等にマイナス評価となります.演習にしっかりと参加した者に対して,ITプランナーとして必要な基礎スキルを,毎回の実習や議論への積極的な取り組み状況,レポートの完成度,プレゼンテーションの良し悪しなどから評価し,成績を導きます.


更新日時: 2008年4月8日