演習3-3

文教ソフトウェア社のソフト開発

文教ソフトウェアでは人気ソフト「文教富士」のネットワーク対応版の作成をすることにした.

ネットワーク対応版の作成プロジェクトの各作業を整理・検討し内容をまとめたものが以下の表である.

 

作業
記号
作業名 先行
作業
作業
日数
作業に必要な技術者人数(人)
プログラマー ネットワークエンジニア プランナー
A ネットワーク対応部分プログラム作成 なし 50 0 1 0
B ネットワーク対応部分ユーザビリティーチェック A 10 0 1 1
C セキュリティープログラム作成 なし 70 1 1 0
D ネットワークプリンター対応プログラム作成 なし 20 1 0 0
E TCP/IPプロトコル対応プログラム作成 なし 45 1 1 0
F ネットワークプログラム1のデバック B,C 10 1 0 1
G ネットワークプログラム2のデバック D,E 10 1 0 1
H 従来ソフトウェアの改造 なし 65 2 1 0
I メインプログラムデバック F,G,H 15 2 0 1
各作業とも集中的に作業を行いのが効率が良いとされているので,文教ソフトウェア社では一度作業を始めたら途中で中断することはできない.以下の問いに答えよ.
(1) 文教ソフトウェア社には,プログラマー,ネットワークエンジニア,プランナーの役職をこなせる技術を持っている社員がたくさんいるとしよう.この場合「文教富士」のネットワーク対応版作成プロジェクトは何日で終わらせることが可能か.また,その日数でプロジェクトを完了させるためには各技術者が何人いれば十分か.人事課に各技術者の必要人数を提案せよ.
(2) 人事課から今回のプロジェクトには諸事情によりプログラマー4名,ネットワークエンジニア2名,プランナー1名しか割り当てられないとの回答がきた.この陣容で上記(1)でもとめたプロジェクト完了時間でプロジェクトを終了することは可能だろうか?不可能な場合,何日あればこの陣容でプロジェクトを完了することが可能だろうか.早急に社長に報告しなさい.

参考問題:OR演習部会編「初等ORテキスト」日科技連(1972), 3.5 人員の配分.
改題:根本俊男(文教大学情報学部経営情報学科)
nemoto@shonan.bunkyo.ac.jp

2000.5.16