演習2−5

文教食品では現状の炊飯設備「ご飯君」に接続することで性能をパワーアップできる最新鋭の設備「ご飯でGO!!」を新たに導入しようと考えている.導入にはスペースの関係で現状設備での生産を止めて実施しなくてはならない.そのため,多少余計にお金がかかっても導入作業の期間をなるべく短くしたい.今回の作業担当の若林君が新機種導入のための作業リストを作成してくれた(表1).以下の問いに答えよ.

 

表1:「ご飯でGO!」導入プロジェクトの作業リスト

作業記号 作業内容 先行作業 標準作業日数 短縮可能日数 1日短縮する時の費用
A 「ご飯君」の停止 なし 3(日) 0(日) -
B 「ご飯でGO!」搬入・設置 A 5 2 16(万円)
C 「ご飯君」一部設定変更 A 6 0 -
D 「ご飯でGO!」結合部分設置 B 3 1 12
E 「ご飯君」と「ご飯でGO!」の結合 B 4 2 18
F 結合部清掃 E 1 0 -
G 「ご飯でGO!」運用準備 C,D 4 2 14
H 新体制での運用実習 F,G 3 0 -

 

(1) 上記のプロジェクトをアロー・ダイアグラムで表現せよ.

(2) 標準作業日数でプロジェクトが実行される時,プロジェクト完了時刻を求めよ.

(3) 標準作業日数でプロジェクトが実行される時,各作業毎の最早作業開始時刻,最早作業終了時刻,最遅作業開始時刻,最遅作業終了時刻,全余裕,自由余裕を示したPERT計算表を作成せよ.

(4) 小問(3)において作成したPERT計算表を利用して,標準作業日数でプロジェクトが実行される時のクリティカルパス上の作業をすべて指摘せよ.

(5) 1日だけプロジェクト完了時間を短縮したい.どの作業を短縮するのがもっとも経済的か.

(6) プロジェクト完了時間を短縮するための最小費用とプロジェクト完了時刻の関係を示すグラフを作成せよ.


(作成:根本俊男,文教大学情報学部経営情報学科,98年度OR前期中間試験 問題1より)