滑走路有効利用問題

文教大学情報学部経営情報学科4年 青山 隆行

研究目的

 羽田空港には滑走路が2本あるが、航空機が滑走路を利用する時に、片方の滑走路だけ待ち行列ができてしまうことがある。滑走路の使用方法は離陸専用と着陸専用に分かれていた。もっと有効な使用方法はないだろうかと考えた。そこで、成田空港の平行滑走路建設に伴い、滑走路が2本になった場合の使用方法はどうのようなものがあり、どの使用方法が待ち時間を短くできるか、実験を行い有効な使用方法を提案したい。

特色

 離陸専用・着陸専用の2本、離着陸区別なしの2本、着陸専用・離着陸区別なしの2本の3つのモデルで実験を行う。離陸回数を5回刻みに40回までと、着陸を5回刻みに40回までの計64通りすべての平均待ち時間と最大待ち時間をだし比較する。比較の方法は、2本の滑走路の平均待ち時間を足して2で割った数値を比較する。

研究結果

 3つのモデルを比較してみると、2本の滑走路を離着陸区別なしで使用した方が、平均待ち時間、最大待ち時間の両方から見ても、待ち時間は短くなることがわかった。離着陸の回数が少なければ3つのモデルにそれほど差は見られなかったが、離着陸の回数が多くなるにしたがって、大きな差が見られた。よって、滑走路が2本の場合には、離着陸区別なしで使用した方が待ち時間が短くなり、有効な使用方法といえる。

 

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