卒業研究計画書
研究課題
コンパクト性を重視した日本の小選挙区割問題(仮)
研究概要
選挙の問題はさまざまあり、その中でも小選挙区制度を採用する場合には区割の問題が出てくる。
例えば、特定の党派や集団に有利になるような区割が作られること(ゲリマンダリング)や選挙区間の
人口に格差が生じること(一票の価値の不平等)などの問題がある。
それらの問題の中でも選挙区の形と一票の価値の両方に注目し、選挙区はよりコンパクトな形で、
かつ一票の価値に不平等があってはならないと考える。
ところで、アメリカでは、一人一票の原則から一票の価値の平等さを満たしつつ、よりコンパクトな形を
重視した研究がA.Mehrotra,E.L.Johnson,G.L.Nemhauser氏によってなされている。
この研究には、主に次の3つのルールがある。
・「均等性」・・・選挙区の人口格差が指定幅以内(日本では2倍以内)
・「隣接性」・・・各選挙区には飛び地があってはならない
・「コンパクト性」・・・地理的にコンパクトな形
日本では、コンパクト性を重視する区割は行われていないように見受けられ、かつその重要性もあまり聞くことはない。
しかし、現実にはある程度地理的にコンパクトな状況が望ましいということは言えると思う。よって、アメリカで提案された
小選挙区の区割方法を日本の場合に対して適用し、現行の区割とどの程度よい区割が導かれるか考えてみたい。
研究動機
私の知る限りでは日本では未だこの観点からの選挙区割のアプローチはなされていない。そのことからこの研究に興味もった。
研究意義
アメリカで行われたこの方法を日本の小選挙区の区割に適用することによって、アメリカと日本の文化や価値観の違いを背景に
持ちつつも日本に導入できるかどうか知ることができる。
研究計画
2002年 |
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4月 |
勉強 |
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5月 |
勉強 |
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6月 |
勉強 |
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7月 |
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8月 |
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9月 |
中間発表(夏合宿) |
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10月 |
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11月 |
卒業論文初校提出 |
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12月 |
卒業研究発表会 |
2003年 |
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1月 |
卒業論文一般公開 |