会計情報システム

  授業概要

 

 表計算ソフト(EXCEL)は計算したり、集計をしたり、 ソート(分類)するには便利な道具である。この道具を 用いてどのように会計情報を作成できるか、どのように それを活用し分析できるかを考えていく。活用に当たっては、シミュレーション・ゲームを講義の中に組み込み、実際にいくつかのチームに分かれて競争する。簡単な関数(IF,SUM,INTなど)の利用にも精通できるよう講義したい。

 

 講義予定

     1.入門

     2.原価計算とAIS

     3.財務諸表とAIS

     4.経営分析とAIS

     5.数値間の関連づけと引き継ぎ

     6.ビジネスゲームの解説

     7.表計算ソフトによる作成@

     8.表計算ソフトによる作成A

     9.表計算ソフトによる作成B

     10.表計算ソフトによる作成C

     11.ビジネスゲーム@

     12.ビジネスゲームA

     13.レポート作成の指導

 

   講義の内容

1.入門

 ・講義の概要

   @会計知識の理解

   A表計算ソフトの操作

Bビジネス・ゲームの実施

2.原価計算とAIS

  ・完成品原価の計算

  ・原材料の期末棚卸高の計算(FIFO,LIFO,平均法)

 論理関数IFの用い方

  ・全部原価計算と直接原価計算

3.財務諸表とAIS

  ・貸借対照表の区分表示

・損益計算書の区分表示

・製品の期末棚卸高の計算の仕方

・税金の計算

・保管料の計算

4.経営分析とAIS

  ・会計用語の意味

  ・安全性・収益性・資金の使用効率について

  ・平均額を用いる意味

5.数値間の関連づけと引き継ぎ

  ・現金収支計算表の解説

  ・次年度への数値の繰越の仕方と関連性について

6.ビジネスゲームの解説

  ・ゲームの仕方と会計モデルの説明

7.表計算ソフトによる作成@

  ・基礎データの作成

  ・製造原価報告書の作成

8.表計算ソフトによる作成A

  ・損益計算書の作成

9.表計算ソフトによる作成B

  ・現金収支計算表の作成

10.表計算ソフトによる作成C

  ・経営指標の計算

11.ビジネスゲーム@

12.ビジネスゲームA

  4チームに分かれてビジネスゲームを行う。剰余金の大きさによって業績を判断するが、本講義でビジネスゲームを実施する目的はあくまでも自分の作った計算表をどのようにして活用するかの一例としてであることを銘記していただきたい。

13.レポート作成の指導

 

  講義の進め方

  基本的には、前半はOHPなどによる講義形式、後半はパソコン室で実習する。

 

 評価方法

 

 ・講義中に作成した表を用いて会計的分析を行い、レポートで提出してもらう。A4に4,5枚程度(図表を含む)。

 ・評価は独創的な分析視覚、有意味な分析と解釈の仕方によって決定する。

 

  受講生へのメッセージ

 

 ・本講義はいわば会計知識の総合的活用の面が強いので、表計算ソフトの用い方だけではなく、会計にも興味があることが望ましい。とくに、簿記原理、原価計算、財務会計論、経営分析の基礎は理解していることが大切である。

 ・表計算ソフトの基本的な操作方法の解説は、本講義では行わない。「コンピュータ基礎演習」で学習したレベルでよいので、復習しておくこと。



LAST UPDATED : 2000.3.20
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