『教育研究所紀要第5号』文教大学付属教育研究所1996年発行

多人数授業に関する質問紙調査について

山本 卓、秋山 胖、大橋ゆか子、小林勝法

寺澤浩樹、平澤 茂、村野宣男、綿井雅康

(文教大学教育研究所研究部)

    要旨

 教育研究所研究部は、大学での教授法研究を継続して行ってきた。1995年度は、学部間での違いが比較的小さいと考えられる、受講生が100人以上の多人数授業に焦点をあて、教授法に関する情報と教育施設や設備に関する情報の収集を目的として、質問紙による調査を実施した。回答者は、文教大学および文教大学女子短期大学部において、受講生が100人を越す授業を担当する教員である。回答結果は、キャンパス(越谷、湘南、短大)と科目区分(教養、専門)ごとに集計して分析された。

はじめに

 文教大学教育研究所研究部は、大学の教授法研究をテーマに掲げて、調査・研究活動を続けてきた。1993年度には、5学部の先生方の協力を得て「大学教育教授法事例集(T)」を作成し、学内に配付した。その後、続編作成に対する意見を聞いたところ、内容を絞った形での教授法研究の必要を確認した。そうした意見をもとに、研究部で話し合いを重ねた結果、1995年度には「多人数授業」にテーマを絞った調査を実施することとなった。
  「多人数授業」というテーマを設定したのは、プラグマティクな理由である。このテーマを掲げることで、我々の教育環境が抱えている問題がどれだけ見えてくるかが、研究員の最大の関心だったからである。「多人数授業」においては、教育の現場でのさまざまな問題点が凝縮された形で現れるといってよい。私語対策、学生との対話、出席の管理、教授法の工夫など授業運営上の様々な問題がそこには噴出するからだ。
  しかも、これらの問題に対する個々の教員の授業実践の試みは、必ずや他の教員が参考にすべき工夫や努力のあとを留めるものであろうと推測される。「多人数授業」というテーマを掲げて、教員諸氏の授業実践の現実を教えていただくことで、全ての教員の共有財産となるノウハウの萌芽が見えてくるのではないかと我々は期待した。
  そこで、次にあげる2つの調査目的を設定して、アンケートを実施することとした。第一の目的は、教授法改善につなげるための、教授法に関する情報収集ということである。多人数授業は、授業の性格上、学部間の格差が比較的少ないことから、授業の運営に関する考えや工夫といった情報が、全学部に共通できる授業改善の資料となると考えたからである。
  第二の目的は、教育施設や教育環境の改善につなげる情報の収集である。多人数授業はその運営上に多くの問題を抱えている。そこで、多人数授業という切り口から現れる問題点が、施設や環境を改善するための有効な情報となると考えたからである。
  それぞれの項目に即した質問項目を設定し、選択回答法と自由記述法を用いたアンケート紙を作成した(資料1参照)。

調査方法

1)回答者 94・95年度に受講生100人以上の授業を担当した文教大学・文教女子短期大学部の専任教員並びに非常勤教員である。該当する授業が複数になる教員には、それぞれの授業ごとに回答してもらうよう、授業数だけアンケート用紙を配布した。
2)実施 調査は1995年6月上旬にアンケートを配布し7月上旬を締切とした。該当する219名の教員の297科目について回答を依頼したところ、169科目(56.9%)の回答が寄せられた(詳細は図1、2参照 略)。
3)結果の処理 回答は、回答された授業に基づいて、キャンパス(越谷、湘南、短大)ごとに教養科目と専門科目に分けて集計を行った(資料2参照)。 

結果と考察

T.教授法に関する設問

1)授業目的で重視する事項
  最も高いのが「学問対象の概念や現象に興味を抱かせる」であった。次いで、「学問の成果を日常生活に活用させる」、「学問領域固有の考え方を教える」である。専門科目では「学問領域の全体像を教える」も重視されている。

2)授業実践で重視する事項
  最も高いのが「授業内容の準備」であった。次いで「話し方の明瞭さ」、「内容や資料の提示」、「学生の表情や反応」である。多人数授業を運営する上で「出席の管理」が困難とされることが多いが、越谷の教養科目と湘南の専門科目では重視の程度が低い。

3)授業展開上で重視している工夫
  最も高いのが「学生の興味関心を引きつける工夫」であった。次いで、「重要事項や要点の確認の工夫」、「授業開始時の工夫」である。授業目的で「学問対象の概念や現象に興味を抱かせる」がもっとも重視されていたが、これを実現しようする工夫や努力のはらわれていることが示された。「重要事項や要点の確認の工夫」も高いことから、ただ一方的に教えるのではなく、学生に理解させようとしている様子がうかがえる。

4)授業実践上の工夫
  a)教科書の使用:ほぼ半数の授業で教科書が使用されている。短大の専門科目での使用率が高く、湘南の教養科目が低い。
  b)補助資料の配布:「いつも」と「かなり」を合わせると、ほぼ半数の授業で補助資料が配布されている。湘南の教養科目では補助資料の利用程度が高く、教科書の代替教材として利用されているようだ。「なし」や「たまに」の割合が越谷の教養科目において40%と高い。補助資料準備の機器的環境が十分に整備されているか気になるところである。
  c)視聴覚教材の使用:「いつも」から「ときどき」までを合わせると、約4割の授業で視聴覚教材が使用されている。教養科目の方が専門科目よりも使用程度が高い。これは、授業の性格による相違であろう。学生は視聴覚教材の使用を望んでいる。視聴覚教材の持つ情報量の多さや教育効果を考慮すればもっと活用されるべきでろう。短大ではよく使用されているが、越谷では「なし」ないし「たまに」の割合が高いのは、特徴的である。施設の問題はあろう。
  d)黒板の使用:「いつも」と「かなり」を合わせると、約8割の授業で黒板が使用されている。短大では、使用程度が比較的低いが、これは、教科書や補助資料、視聴覚教材の利用程度の結果と対照的である。これらの教具が相互補完的に使用されているからであろう。
  e)レポートの提出:レポートを提出させている授業は半数以上におよぶ。専門科目の方が教養科目よりも多い傾向にある。
  f)中間(小)テストの実施:実施している授業はキャンパスや科目によってばらつくが、湘南の実施率が他と比べて高い。「レポートの提出」の結果と対照的である。
  g)レポート/テストの返却:返却している授業はおよそ3割である。成績評価に関するものは一定期間保管の義務があるし、授業期間後は返却が難しいなどの問題があるので、この数字の評価は困難である。しかし、授業期間中のレポートやテストは返却した方が教育上よいし、期末のものも返却する方法を工夫すべきであろう。
  h)学生答案の誤字・脱字の訂正:「いつも」と「だいたい」を合わせると、越谷の教養科目以外は半数以上が添削をおこなっている。

5)出席管理
半数以上の授業で、毎回、出席調査を行っているようである。実施率は越谷の教養科目で比較的低く、短大では100%となっている。
出席調査の目的としては、「評価基準の重要要素」ないし「参考要素」としている授業が多い。しかし、本来の目的は「試験資格の確認のため」である。また、学生の遅刻や欠席の多い現代の大学にあっては、「学生の出席を促す」役割も重要である。この点からは、短大が本来のあり方に最も近い。
出席の取り方は、「個別の出席カード」が最も多い。出席調査は物理的・技術的な問題が大きい。受講者数に比例して難しくなるし、学生の質や態度にも関係する。効果をあげているさまざまな工夫を交流し、教員の労力と要する時間を少なくすることが必要である。

6)成績評価に関して
成績評価の方法としては、「学期末テスト」が最も多い。次いで、「出席点」、「学期末レポート」である。
評価の基準としては、多い順に「講義内容の理解」、「講義内容に対する自分の意見」、「講義内容の応用」である。
評価の必要性については、「必要」と「まあ必要」を合わせると8割以上である。湘南に比べて越谷の方がやや低くなっている。
評価基準を学生に公表することについては、「完全に公表」と「概略公表」を合わせると7割以上になる。「完全に公表」している割合は湘南の方が高く、短大は低い。どのように成績評価をするかは学生が必要としている情報である。学生との信頼関係を築くためにも、より一層公表を進めるべきである。
成績評価に対する学生の反応を気にしていないのは6割にもなっている。
成績評価が学生に与える教育効果については、「非常に大きい」と「かなり大きい」を合わせると約6割である。短大、湘南、越谷の順で高く、差がみられる。教育効果を意識して試験やレポートを課すのと課さないのとでは、評価方法や内容が大きく異なるであろう。なぜ成績評価をするのかについての議論を深める必要がある。
いうまでもなく評価は教育の大きな問題であるが、これらの回答を見ると、それには多様な考え方や取り組み方があることがわかる。様々な解釈が可能であり、数字のみでは判断しがたい問題を含んでいる。

7)学生の意見を反映させることについて
授業後に学生の意見を聞いていないのは1割程度と少ない。学生の意見や感想が参考になると考えているのは6割(「非常になる」+「かなりなる」)である。越谷が比較的「参考になる」という考え方が強い。

8)授業中の私語に関して
  授業中の私語が「多い」としているのはキャンパス、科目によって差が大きい。半数以上の回答者が「私語が気になる」とする一方で、短大の教養以外は「一時間に一回」注意するのみとなっている。「時々」注意することで解決することが多いようである。
  この問題は短大において深刻であるようだ。教員は何度も教室で注意している。特に教養科目で問題が大きい。

U.教育環境に関する設問

1)100人以下との比較
  100人以下の授業と比較して、変化が大きい(低下する、負担が増える)とされたのは、「学生の集中度」、「教員の疲労」、「教授法の制約」、「出席管理」である。反対に、変化が少ないのは、「学生の出席率、学習意欲、理解」と「教材作成の負担」であった。
  受講生が増えるほど、学生は授業に集中しなくなる一方で、教える側は手だてが制限され、疲労だけが残るという構図がみてとれる。 湘南と短大については、専門科目よりも教養科目の方が、ほとんどの項目で変化が大きいと感じているようである。

2)教育環境について
  キャンパス間の違いはみられず、受講者数、視聴覚機器、黒板に対する不満が大きいことが明らかにされた。教授法に関する設問で、ほとんどの授業において黒板が使われている一方で、視聴覚機器の利用があまり高くなかったことが示されている。
  より使いやすい黒板が必要とされる一方で、多人数授業でも利用できる視聴覚機器の拡充が求められているものと思われる。

3)市民への公開
  多人数授業を市民に公開し、生涯教育の一環として位置づけるという考え方について、一般論としては、6割以上が賛成(賛成+まあ賛成)しているものの、担当している科目については、賛成は半数弱となり、若干減少している。 

U-4 今後の大学のあり方について

 この自由記述欄には、アンケート回答者171名中74名(43%)の記入があった。内訳は越谷キャンパスの17名(53%)、湘南キャンパスの大学18名(29%)、短大6名(22%)、また、両キャンパスの非常勤講師(大学・短大合わせて)33名(62%)である。括弧内の数値は該当区分の回答者の何%が記入したかを示しているが、かなり多くの回答者が記入していることが分かる。 本学でも多人数授業の多い教養科目では授業の多くを非常勤講師に依頼しているが、今回のアンケートから非常勤講師の意見や要望を知ることができた。これらは専任教員とは違った視点からの意見として貴重である。

 自由記述欄の内容は多岐にわたるが、キャンパスごとに専任と非常勤に分けてまとめた(表2)。項目は、今後の大学のあり方として関心が高い順に並べた。一番多かった項目は、「授業内容や形式の検討」である。カリキュラムの改善を望む意見が、特に湘南キャンパスの大学専任教員に多くあった。公務員の受験に必要な法律と経済の授業の不足が、学生の将来に影響しているとの指摘もあった。越谷キャンパスでも、教養科目としての法律・経済の授業であるのに学生から受験のための内容を要望される現状があるので、2種類の授業が必要であろうとの意見があった。

 同様に多かったもう1つの項目は、将来の姿として開かれた大学を望むというものであり、開放の範囲や方法には多少の差があるが、「学内・他大学・社会との交流」としてまとめた。受講者の2〜3割程度学習意欲のある社会人を受け入れると、教師、学生とも真剣さが増すという意見、また社会人と学生の授業は別個に考えるべきという意見などあったが、全体として大学の開放には積極的な意見が多かった。

 多人数授業については、どの意見もなくすべきという点では一致している。教養科目の多人数授業を担っている非常勤講師からは、大規模授業の解消への強い要望が寄せられている。今のままの大規模授業は教員と学生が意味のない時間を共有するにに過ぎないとの意見もあった。

 施設・設備に関しては、両キャンパスとも同程度の要望があり、教員や学生の要望を取り入れた教育環境改善の計画が望まれる。教員に関する意見は、「教授法研究、研究・教育環境」としてまとめたが、教員の力量を高める機会や環境の整備の要望とともに、学生の学力、資質、将来を考慮した教育の在り方、教授方法を真摯に検討すべきであるとの意見もかなりあった。1つの講義を複数の教員が担当するとか、team teaching 形式をとるなども提案されている。

 また、「教員間の協力、話し合い、交流」を活発にし、個々の努力のみではなく全体として教育効果を上げるようにすべきであるとの意見が非常勤講師から出ている。「非常勤講師は情報も少なく孤立しがちであるので、非常勤講師会を開催し、協議・情報交換ができるとよい」との意見があった。現在でも、非常勤講師と専任教員の交流の機会が年1回はもたれているはずであるが、単なる親睦会になっている恐れもあり、日常的に非常勤講師の要望や意見を受けるシステムが必要であろう。

 生涯教育における大学の役割、社会の変化と大学教育との関連など提起された多くの問題は、現代に誕生した新しい問題であり、我々教員にとって重要な課題である。


■資料1 アンケート用紙

 【多人数授業に関するアンケート】へのご協力のお願い

 教育研究所 所長 仙崎 武

 研究部主任 山本 卓

 教育研究所研究部は、大学の教授法研究をテーマに調査・研究活動を続けてきました。1993年度には5学部の先生方にご協力を得て「大学教育教授法事例集(I)」を作成し、お手元にお届けしました。その後、続編作成に対する皆様のご意見を伺ったところ、教授歴の短い先生を中心に、内容を絞った形の続編への支持がかなりありました。これらを基に研究部で話し合いを重ね、今回は多人数授業に焦点を絞った調査を企画いたしました。ご多忙中に申し訳ありませんが、是非貴重なご意見をお寄せいただきたいと存じます。

この調査の内容は大きく2つに分かれます。

 第1は、教授法改善につなげるための、教授法に関する情報収集です。多人数授業は授業の性格に学部間の違いが少ないことから、それらの授業の運営に関する考え、工夫などの情報は、授業改善のための全学部に共通した資料となると考えたからです。

 第2は、教育施設・環境の改善につなげる情報の収集です。多人数授業は授業運営上多くの問題点を抱えており、教育環境を改善するために授業担当者の情報を集約することが重要であると思われます。

 この調査は1994年度、1995年度に受講者 100人以上の授業を担当された常勤・非常勤の先生方にお願いいたします。湘南・越谷の両教務課のご協力を頂いて作成した多人数授業のグラフを貼付いたします。科目毎に調査をいたしますので、お手数ですが該当科目の数だけ御記入いただきたいと思います。

 7月7日を締め切りとします。下記の各学部所属の研究員にお渡しください。

 【多人数授業に関するアンケート】

[科目名] [担当教員名]

[使用教室]       [受講者数]       [期間]半期、通年、集中

[担当教員の所属]    [受講学生の所属と学年]

[科目の分類]  講義、演習、実技・実験、その他 

I.教授法に関する設問

1)この授業の目的についてどうお考えですか?
1〜5のなかから選択して下さい(1非常に重視 2かなり重視 3ふつう 4あまり重視せず 5重視せず)

a)学問領域の全体像を教える  1 2 3 4 5
b)学問領域固有の考え方を教える   1 2 3 4 5
c)学問対象の概念や現象に興味を抱かせる 1 2 3 4 5
d)その学問を中心に学問相互の関連を知らせる 1 2 3 4 5
e)学問が成立した歴史的背景を知らせる 1 2 3 4 5
f)学問の成果を日常生活に活用させる 1 2 3 4 5
g)技術を習得し応用させる 1 2 3 4 5
h)その他    [        ]

2)この授業の実践に際して重要視している項目について、1〜5から選択して下さい (1非常に重視 2かなり重視 3ふつう 4あまり重視せず 5重視せず)

a)授業内容の準備  1 2 3 4 5
b)話し方の明瞭さ  1 2 3 4 5
c)内容や資料の提示  1 2 3 4 5
d)補助教材の準備  1 2 3 4 5
e)教育機器の活用  1 2 3 4 5
f)出席の管理  1 2 3 4 5
g)学生の表情や反応  1 2 3 4 5
h)学生の達成度  1 2 3 4 5
i)高校の学習との連続性  1 2 3 4 5
j)学生の所属学部などの学生の状況  1 2 3 4 5
k)その他 [                              ]

3)この授業の展開上の工夫について、1〜5から選択して下さい (1非常に重視 2かなり重視 3ふつう 4あまり重視せず 5重視せず)

a)授業開始時(導入部)の工夫は  1 2 3 4 5
b)学生の笑いを呼び起こすユーモアは  1 2 3 4 5
c)授業中の脱線的な談話はどう考える   1 2 3 4 5
d)学生の興味関心を引きつける工夫は  1 2 3 4 5
e)重要事項や要点の確認の工夫は   1 2 3 4 5
f)その他   [                              ]

4)この授業の教科書・教材等についてお尋ねします。あてはまる番号を選択して下さい

a)教科書を使っていますか   1はい  2いいえ
b)補助資料の配布をしますか  1いつも  2かなり  3時々  4たまに  5なし
c)視聴覚教材を使いますか   1いつも  2かなり 3時々 4たまに  5なし
d)黒板を使っていますか  1いつも  2かなり  3時々 4たまに  5なし
e)レポート提出はありますか  1ある・時期[          ] 2ない
f)中間(小)テストは     1ある・時期[          ] 2ない
g)レポート/テストの返却は 1する  2しない
h)返却するとき、学生の答案の誤字・脱字の訂正をしますか   1いつも  2だいたい  3ときどき 4余りしない 5しない


5)この授業の出席管理について、あてはまる番号を選択するか記述して下さい

a)出席はとるか  1毎回とる 2時々とる 3あまりとらない 4全くとらない

 出席をとる場合には答えてください

b)出席をとる目的 1評価基準の重要要素 2評価の参考要素 3学生の出席を促す  4試験資格の確認のため  5その他[           ]
c)出席の取り方  1点呼  2出席カード(個別) 3出席カード(一覧形式)  4小テスト  5その他[              ]
d)出席の取り方について何か工夫がありますか[                ]

6)この授業の成績評価について、あてはまる番号を選択するか記述して下さい

a)評価の方法(複数解答可)   1出席点 2中間(小)テスト 3中間(小)レポート 4学期末テスト 5学期末レポート
b)評価の基準(複数解答可)    1講義内容の暗記 2講義内容への共感 3講義内容の理解  4講義内容に対する自分の意見 5講義内容の応用  6その他[                        ]
c)成績評価をすることは 1必要 2まあ必要 3余り必要ない 4全く必要ない 5その他[                      ]
d)評価基準の学生への公表は 1完全に公表  2概略公表  3公表の必要なし 4その他[                        ]
e)成績評価に対する学生の反応を気にするか 1非常に 2少し 3気にしない 4その他[                        ]
f)成績評価が学生に与える教育効果について1非常に大きい 2かなり大きい 3いくらかある  4あまりない 5その他[             ]
g)不可を付ける条件は [                          ]
h)A、B、C、D評価の境界上の学生の処置について   [                                   ]
i)その他   [                              ]


7)学生意見の反映について、お尋ねします

a)授業終了後に学生の意見を聞いているか    1いつも 2時々 3たまに 4学期末 5ない 6その他[        ]
b)学生の意見や感想は参考になるか    1非常に  2かなり 3たまに  4余りならない 5全くならない


8)学生の指導について、お尋ねします

a)授業中の私語は多いか 1非常に 2かなり 3幾らか 4少ない 5ない
b)私語は気になるか   1非常に気になる 2かなり気になる 3あまり気にしない 4気にしない
c)私語の注意をするか 1一時間に数回  2一時間に一回  3時々
d)私語の対策は[                             ] 

II.教育環境に関する設問

1)100 人以下の授業と比較してお答えください。1〜4の中から選択してください  (1低下する 2少し低下する 3余り変わらない 4全く変わらない)

a)学生の集中度  1 2 3 4 [               ]
b)学生の出席率  1 2 3 4 [               ]
c)学生の学習意欲 1 2 3 4 [               ]
d)学生の理解度  1 2 3 4 [               ]
e)教員の集中度  1 2 3 4 [               ]
f)教員の疲労 1非常に感じる 2少し感じる 3どちらとも言えない 4ほとんど変わらない 5全く変わらない
g)教授方法の制約 1非常に感じる 2少し感じる 3どちらとも言えない 4ほとんど変わらない 5全く変わらない
h)授業内容の制約 1非常に感じる 2少し感じる 3どちらとも言えない 4ほとんど変わらない 5全く変わらない
i)教材作成の負担 1非常に大きい 2少し大きい 3どちらとも言えない 4ほとんど変わらない 5全く変わらない
j)出席管理    1非常に負担  2少し負担  3どちらとも言えない 4ほとんど変わらない 5全く変わらない

2)次のa-h の教育環境についてどのようにお考えですか。また、改善意見があればお書きください。  (1満足  2まあ満足  3普通  4少々不満  5不満)

a)教室の大きさ  1 2 3 4 5   [           ]
b)教室の形    1 2 3 4 5   [           ]
c)教室の明るさ  1 2 3 4 5   [           ]
d)マイクや音響  1 2 3 4 5   [           ]
e)黒板      1 2 3 4 5   [           ]
f)視聴覚機器   1 2 3 4 5   [           ]
g)受講者数    1 2 3 4 5   [           ]
改善意見(自由に) 

3)多人数授業を市民に公開し、生涯教育の一環として位置づけるという考えについて伺います。

a)一般論として  1賛成 2まあ賛成 3どちらでもよい 4反対 5その他[     ]
b)あなたの授業の場合について  1賛成 2まあ賛成 3どちらでもよい 4反対 5その他[     ]
4)今後の大学のあり方について、先生のご意見をお書きください                             

ご協力ありがとうございました


 ■資料2 アンケートの回答結果

   表1 調査の依頼数と回答数(教員所属別)

所属学部
教育
人科
文学
情報
国際
短大
非常勤
総計
  依頼数
25
16
23
50
61
28
94
297
回答数
13
9
10
31
31
22
53
169
回答率
52.0
56.3
43.5
62.0
50.8
78.6
56.4
56.9

   表2 回答の内訳(科目区分別)

越谷
湘南
短大
区分計
教 養
25
18
6
49
専 門
38
55
23
116
校舎計
63
73
29
 

  表3 問1-1 「授業の目的」の評定平均値

 
越 谷
湘 南
短 大
 
教養
専門 
教養 
  専門 
教養
専門
学問領域の全体像
3.3
3.8
3.3
3.9
3.7
3.7
領域固有の考え方
3.9
3.9
3.8
3.9
4.3
3.9
学問への興味喚起
4.6
4.3
4.4
4.4
4.5
4.4
学問相互の関連
3.2
3.6
3.2
3.3
3.5
3.4
成立の歴史的背景
2.7
3.6
3.2
2.6
3.0
3.3
日常生活への活用
4.0
3.5
4.2
3.5
4.0
4.1
技術の習得・応用
1.8
2.9
3.0
2.3
2.2
2.7

   注)評定値を逆転し、重視するを5、重視しないを1とした 

  表4 問1-2 「実践で重要視する項目」の評定平均値
──────────────────────────────
                 越 谷       湘 南        短 大

              教養 専門     教養 専門     教養 専門──────────────────────────────

授業内容の準備     4.5  4.4       4.2  4.4        4.3  4.6

話し方の明瞭さ      4.4  4.1       4.2  4.4        4.7  4.5

内容や資料の提示    4.1  4.1       4.5  4.3        4.5  4.4

補助教材の準備     3.3  3.6       3.2  3.6        4.7  4.1

教育機器の活用     2.4  2.3       2.9  2.7         3.8  3.4

出席管理         2.3  3.7        3.7  2.7        3.3  4.0

学生の表情や反応    4.1  3.9       4.1  4.1        4.0  4.3

学生の達成度       3.5  3.6       3.9  4.0        3.5  4.0

高校学習との連続    2.3  2.3        2.9  2.3       3.0 3.0

学生の所属学部     2.9  3.2       2.6  2.8        2.5  3.4

──────────────────────────────
    注)評定値を逆転し、重視するを5、重視しないを1とした

 

  表5 問1-3 「展開上の工夫」の評定平均値
──────────────────────────────
             越 谷     湘 南     短 大

           教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────────

導入部の工夫    3.8  3.8    3.8  4.0    4.7  4.1

学生の笑い喚起   3.0  3.0    3.2  3.1    3.7  3.2

脱線的な談話    2.9  3.3    3.3  3.1    3.2  2.9

興味関心の喚起   4.4  4.2    4.4  4.3    4.7  4.3

要点の確認      4.1  4.1   4.7  4.3     4.3  4.3
──────────────────────────────
   注)評定値を逆転し、重視するを5、重視しないを1とした

 

  表6 問1-4-a 「教科書の使用」の回答分布
──────────────────────────
         越 谷     湘 南      短 大

       教養 専門   教養 専門   教養 専門
──────────────────────────

 は い    9  21     4  28      3  17

 いいえ   16  17   14  27       3   5
──────────────────────────

 

   表7 問1-4-b 「補助資料の配布」の回答分布
──────────────────────────
           越 谷     湘 南     短 大

        教養 専門   教養 専門   教養 専門
──────────────────────────

 いつも    10  13      8  20      3   6

 かなり     1   7       3   8      2   4

 時 々     4  10       5  17     1   6

 たまに     3   6       1   7      0   2

 な し      7   2       1   3      0   3
──────────────────────────

 

    表8 問1-4-c 「視聴覚教材の使用」の回答分布
──────────────────────────
       越 谷    湘 南    短 大

     教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────

 いつも    3   2    2   3    3   2

 かなり    4   3    5   5    0   5

 時 々    0   9    3  11    1   6

 たまに    2   4    2  18    1   4

 な し   16  20    6  17    1   5

──────────────────────────

 

   表9 問1-4-d 「黒板の使用」の回答分布
──────────────────────────
          越 谷       湘 南       短 大

        教養 専門    教養 専門    教養 専門
──────────────────────────

 いつも    16  26      17  41       3  13

 かなり      3   4      0   7        2   5

 時 々      5   7      1   5        1   2

 たまに      1   1      0   2        0   1

 な し       0   0      0   0        0   0
──────────────────────────

 

   表10 問1-4-e 「レポートの提出」の回答分布
──────────────────────────
       越 谷    湘 南    短 大

     教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────

 あ る   13  27   10  28    4  18

 な い   12  10    8  27    2   4
──────────────────────────

 

   表11 問1-4-f 「小テストの実施」の回答分布
──────────────────────────
       越 谷    湘 南    短 大

     教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────

 あ る    1  10   10  27    0   4

 な い   23  25    7  28    3  17
──────────────────────────

 

  表12 問1-4-g 「レポート/テストの返却」の回答分布
──────────────────────────
       越 谷    湘 南    短 大

     教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────
  す る    1  14    7  18    1   7

 しない   22  22    9  32    5  14
──────────────────────────

 

  表13 問1-4-h 「返却時に誤脱字の添削」の回答分布
──────────────────────────
       越 谷    湘 南    短 大

     教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────
  いつも    1   7    3   6    1   5

 かなり    1   3    3   7    0   4

 時 々    1   5    2   5    0   3

 たまに    0   2    0   2    0   0

 な し    4   0    0   5    0   1
──────────────────────────

 

   表14 問1-5-a 「出席管理」の回答分布
───────────────────────────
            越 谷     湘 南       短 大

         教養 専門   教養 専門     教養 専門
───────────────────────────
  毎 回      7  28     13  29        6  22

 時 々       4   6      5   8        0    0

 あ ま り      0   1     0   4         0    0

 とらない     12   3     0  13        0    0
───────────────────────────

 

   表15 問1-5-b 「出席管理の目的」の回答分布
───────────────────────────
                 越 谷      湘 南      短 大

              教養 専門    教養 専門    教養 専門
───────────────────────────

 評価の要素            6      3    3      1    5

 評価の参考        4  13      6   19      0    5

 出席促進          2   4       4   7       3    1

 資格確認          0   1           1      1    9

 その他            1   3

───────────────────────────

 

   表16 問1-5-c 「出席の取り方」の回答分布
───────────────────────────
        越 谷    湘 南    短 大

      教養 専門  教養 専門  教養 専門
───────────────────────────

  点 呼    2   5    3   7    4   5

  カード    6  15    5  14    1   6

  シート    1   2    3   9        5

  小テスト     0   2    3   0       2

  その他    3   7    1   8       2
───────────────────────────

 

  表17 問1-6-a 「実施している評価方法」の回答分布
───────────────────────────
        越 谷    湘 南    短 大

      教養 専門  教養 専門  教養 専門
───────────────────────────
  出席点     7  23   11  18    2  10

 中間テスト   1  10    8  19        1

 中間レポート    3  16    6  15    1  10

 期末テスト  14  26   11  46    2  13

 期末レポート   12  16    6  12    3   8
───────────────────────────
               注)複数回答でもとめた 

 

  表18 問1-6-b 「評価の基準」の回答分布
───────────────────────────
               越 谷       湘 南       短 大

            教養 専門     教養 専門     教養 専門
───────────────────────────

 内容の暗記      1   3         1   2            2

 内容への共感     2   4            3            1

 内容の理解     19  30        16  50       6  18

 自分の意見     14  25        10  26       3  11

 応用           6  19         7  19       2   9

 その他          1   3         3   7           2

───────────────────────────
                注)複数回答でもとめた

 

  表19 問1-6-c 「評価の必要性」の回答分布
────────────────────────────
             越 谷       湘 南       短 大

          教養 専門    教養 専門     教養 専門
────────────────────────────

 必 要       11  18     12  38       4  17

 まあ必要       9  13      5  15       1   5

 余り必要ない     3   5      1   2       1    0

 全く必要ない     2   1     0    0       0    0
────────────────────────────

 

   表20 問1-6-d 「評価基準の公表」の回答分布
───────────────────────────
        越 谷    湘 南    短 大

      教養 専門  教養 専門  教養 専門
───────────────────────────
  完全に公表   4   4    6  16    0   1

 概略を公表  11  25    8  22    4  16

 公表せず    8   6    4   9    0   3

 その他     1   1    0   7    2   2
───────────────────────────

 

 表21 問1-6-e「評価に対する学生の反応を気にするか」の回答分布
───────────────────────────
              越 谷      湘 南      短 大

           教養 専門    教養 専門    教養 専門
───────────────────────────
  非常に           1       3   1            3

 少し         6  17        4  16        2   7

 気にしない    18  20      11  37        3  11

 その他                      1
───────────────────────────

 

   表22 問1-6-f 「評価の教育的効果」の回答分布
────────────────────────────
               越 谷      湘 南       短 大

            教養 専門    教養 専門    教養 専門
────────────────────────────
  非常に大きい     1   2       5   7           4

 かなり大きい     9  20       7  30       5  12

 いくらかある      9  14       6  15       0   5

 あまりない        6   2          2       1

   その他                      1
───────────────────────────

 

   表23 問1-7-a 「授業後の意見聴取」の回答分布
──────────────────────────
       越 谷    湘 南    短 大

     教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────
  いつも    2   3    1   6

 時 々    3  13    7  18    1  10

 たまに    7   9    6  14    4   8

 学期末    7   2    1   7    1   1

 しない    5   6    1   6       3

 その他    1   4       1
──────────────────────────

 

   表24 問1-7-b 「学生の意見は参考になる」の回答分布
───────────────────────────
        越 谷    湘 南    短 大

      教養 専門  教養 専門  教養 専門
───────────────────────────
  非常になる   7   6    0   7    1   2

 かなりなる  12  14   11  24    3   8

 たまになる   5  14    5  13    1   9

 あまりならない   0   1    1   7    1   1

 全くならない    0   0    1   2    0   2
───────────────────────────

 

   表25 問1-8-a 「授業中の私語が多い」の回答分布
───────────────────────────
        越 谷    湘 南    短 大

      教養 専門  教養 専門  教養 専門
───────────────────────────
  非常に多い   0   3    0   2    5   1

 かなり多い   3   6    7   8    0   7

 いくらかある   4  11    3  11    0   8

 すくない   15  13    7  14    1   6

 全くない    3   4    1  14    0   0
───────────────────────────

 

   表26 問1-8-b 「私語が気になる」の回答分布
───────────────────────────
               越 谷     湘 南      短 大

            教養 専門   教養 専門   教養 専門
───────────────────────────
  非常に         1  10     7  21       6  11

 かなり        11  14     3  19       0  10

 あまり気にしない   10  12    6   9       0   1

 気にしない       2   1      0   5       0   0
───────────────────────────

 

   表27 問1-8-c 「私語の注意」の回答分布
────────────────────────────
         越 谷    湘 南    短 大

       教養 専門  教養 専門  教養 専門
────────────────────────────
  一時間に数回      4    6   2    5   8

 一時間に一回   4   4    1   8    0   3

 時々       14  25   10  30    1  10
────────────────────────────

 

   表28 問2-1 「100以下の授業と比較して」の評定平均値
──────────────────────────────
           越 谷    湘 南    短 大

         教養 専門  教養 専門  教養 専門
──────────────────────────────
   学生の集中度   2.3  2.5  1.9  2.5   1.7 1.8

  学生の出席率   2.4  3.0  2.0  2.7   1.8 3.2

 学生の学習意欲   2.8  3.1  1.9  2.8   1.7 3.0

  学生の理解度   3.2  2.8  2.1  3.0   2.0 3.0

  教員の集中度   2.6  2.6  2.4  2.8   2.3 2.5

  教員の疲労度   2.2  2.0  1.6  2.2   1.3 1.7

  教授法の制約   2.2  1.7  1.6  2.3   1.2 2.0

 授業内容の制約   2.5  2.0  2.3  2.6   1.7 2.1

 教材作成の負担   2.7  2.2  1.8  2.6   1.7 2.4

    出席管理    2.5  1.9  1.6  2.3   1.2 1.6
──────────────────────────────
      注)低下する/感じるを1、全く変わらないを5とした

 

 表29 問2-2「教育環境について」の回答分布
────────────────────
          越谷  湘南  短大
────────────────────
  教室の大きさ   3.4   3.4   3.1

 教室の形    3.1   3.1   3.1

 教室の明るさ   3.6   3.7   3.6

 マイクや音響   3.3   3.4   3.1

 黒板      2.8   2.7   2.6

 視聴覚機器    2.4   2.9   2.7

  受講者数    2.3   2.4   1.7
────────────────────
   注)評定値を逆転させ、不満を1、満足を5とした

 

 表30 問2-3-a「市民への公開(一般論として)」の回答分布
────────────────────────
  賛 成 まあ賛成 どちらとも  反 対 その他
────────────────────────
  越谷  25   13   12    7    4

 湘南  28   12   14    6    7

 短大  18    4    3    3    1
────────────────────────  

  

  表31 問2-3-b「市民への公開(担当科目について)」の回答分布
────────────────────────
  賛 成 まあ賛成 どちらとも  反 対 その他
────────────────────────
  越谷  19    8   16   11    7

 湘南  24    8   21   10    4

 短大   9    9    1    8    2
────────────────────────    


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