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2017.02.18
教育・研究

【湘南校舎】国際学部井上ゼミの学生が「ちがさき青少年まつり2017」でワークショップを開催しました

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2月11日(土)に茅ケ崎市制施行70周年記念事業「茅ケ崎青少年まつり2017」が茅ケ崎市青少年会館で開催され、国際学部国際観光学科の井上由佳ゼミの3年生11名と4年生10名がワークショップを開催しました。

井上ゼミでは、博物館や美術館、図書館といった文化施設に注目し、「知と文化で人々をもてなす場づくり」について学び、実践しています。これまでも茅ヶ崎市美術館や海岸青少年会館等の施設でワークショップ等を開催してきました。

井上ゼミが茅ケ崎青少年会館主催のイベントに参加するのは、2013年に海岸青少年館主催の「はまかぜまつり」にゼミで協力したことがきっかけで、今年で4回目になります。イベントでは、ミュージアムキットを用いたワークショップを実施しました。「ミュージアムキット」とは、ミュージアム活動を多くの人に知ってもらい、楽しんでもらうための「出前教材」のことで、博物館や美術館などに興味を持ってもらうために作られました。今回は、「茅ヶ崎、美術館&茅ヶ崎市美術館」をテーマに、アートや美術館へ誘う造形活動・遊びをワークショップ形式で実施しました。学生は昨年の9月から準備を始め、4年生考案の「紙芝居」「Oh! My! Museum」と、3年生考案の「茅美っ子かるた(ちびっこかるた)」「きって・はって・ネコまみれ!」の4つのミュージアムキットを用意しました。

「紙芝居」では、茅ヶ崎伝説と銘打って、かっぱどっくりとえぼし岩の伝説を披露しました。場面の絵を1枚ずつ描いた紙芝居は、子どもたちに大人気でした。

「Oh! My! Museum!!」では、参加者の子どもたちが台紙となる画用紙に、チラシやポスターにある作品を貼り付けたり、装飾をしたりして、自分オリジナルのコラージュを作りました。創作しやすいように準備をしていたので、子どもたちのクリエイティブな作品が出来あがりました。

「茅美っ子かるた(ちびっこかるた)」は、もともと茅ヶ崎市美術館所蔵作品のアートカードをかるたに仕立てたもので、読み札は、学生たちが各アートの特徴を読み上げるオリジナルのかるたです。かるたは、こどもから大人まで楽しめ、学芸員の方からも好評を得ました。

「きって・はって・ネコまみれ!」は、地元ゆかりの田口雅巳さんの作品であるねこ・コレクションからインスピレーションを受けて、田口さんのアトリエに残された品々も含めたたくさんの素材を使って、画用紙にコラージュ作品を作るワークショップです。子どもたちは、好き好きに作品を作り、中にはしゃもじやこけしまで紙に貼り付ける子もいて、それぞれすてきな作品を作っていました。

リーダーの吉成郁美さんは、「ミュージアムキットを作成する際にその絵の個性を潰さないという点に重点を置いたので、アイディアを出す所から非常に苦労しましたが、利用者のことを考えながら準備することで気付くことも多く、良い体験をすることができた」と語ってくれました。

井上ゼミでは、今後も毎年新しいキットを開発していき、子どもたちが文化施設に足を運んでもらえるきっかけとなるように、キットを美術館をはじめ、市内の学校や公民館等で使えるようにしていく予定です。

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