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はじめに
  きっかけは、「マンガの社会学」という一冊の本にある。この本では、少し変わった視点から行う読者分類の理論が紹介されていた。「果たして実際にその通り分類できるのだろうか」そんな疑問からこの調査を始めた。
この研究に際して調査にご協力頂いた皆様、そして研究指導して頂いた先生に深く感謝いたします。


第1章 研究の概要
1.1研究の背景と目的

  日本にはマンガがあふれている。読んでいる年齢層も幅広く、下は小学校に上がらない内から上は社会人まで様々な人々に読まれている。そこで本研究では、読書行為に注視することで見えてくるマンガ読者の類型に着目した。
  マンガ評論家村上知彦氏によるとマンガ読者にはマンガ読者の「プロの読者」と「アマチュアの読者」の二つのタイプが存在する。それを元に、マンガの消費活動の点(購入・読書・所有)から4つに分類し、この4つのタイプの違いがマンガに対するイメージや利用と満足にどのように関わってくるのかについて、マンガ読者の実態を調査した。


1.2 研究の方法
(1) 進捗経緯

・6月:文献による情報収集
・7月:調査テーマ案についての討論
・8月:調査テーマ案についての討論、調査テーマ案決定
・9月:ゼミ合宿にて最終テーマ案、調査票の検討
・10月:調査実施
・11月:集計/分析
・12月:分析


(2)調査概要

本研究では、マンガ読者の実態に関する調査を行うために、紙面を利用してアンケート調査を実施した。調査の概要は次ページの通りである。
● 調査の意図
マンガ読者は実際に存在するのか。またその違いはどこにあるのか。
調査方法
・アンケート名:マンガに関するアンケート調査
・調査時期:2003年10月8日?15日,
・調査対象者:文教大学生
・調査方法:紙面によるアンケート調査
● 主な調査項目
1. マンガ読者のタイプ分け(タイプ1?タイプ4)
2. マンガへの能動性(自分でマンガを描く、すすんでより多くのマンガを読むなど)
3.マンガに対するイメージ
(おもしろい、親しみやすい、娯楽、格が低い、オタク など)
4.現実との遊離性(疑似体験、感情体験、経験の共有 など)
5.マンガへの満足度(学習面、娯楽面、コミュニケーション面 など)
6.フェイスシート(学年、性別)
● 発送数(依頼数)と回収数
発送数 150票
回収数 140票
有効回収数 140票(有効回収率 100%)



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