月は回転軌道を27.29で1周する一方、地球の回転及び月と地球の相対運動のため月の昇りは毎日50.5分ずつ遅れ、太陰日は24.84時間である。月、太陽、地球が
相対的に同位置に来るのは29.53日毎で、これを太陰月という。月と太陽の相対運
動によって満月時に月は夕方昇って朝沈み、新月時には月と太陽が一緒に沈む。
潮の干満は月と太陽の引力によって生じる。地球から太陽までの距離は極めて大
きいため太陽の引力は月の半分であり、月の引力の周期は24.84時間で1日に2回の
干満を生じる。しかし干満は海岸地形等の様々な要因に影響されるので、ほとんど
干満のない場所もある。月の影響による潮汐(24.8時間)と太陽の24時間周期が影
響し合って14.77日の周期で大潮と小潮を繰り返す。