卒業研究


平成9年11月20日


テーマ・・・「うなぎ」をたくさん取る方法

「しらすうなぎ」という、うなぎの稚魚を取る漁を始めることにしました。

この漁は12月から解禁され来年の4月まで続けることができ、また、これからも

毎年続けていこうと考えています。そしてこの漁を効率よく行い、効率よく稼ぐ方

法をORの手法を使って研究して実行していきたいです。

しらすうなぎ

(体長約8センチメートル)


・種苗用うなぎ稚魚「しらすうなぎ」採取
採取期間:平成9年12月1日から翌年4月30日まで。

採取区域

1:相模川河口の湘南大橋から下流と、平塚港。

2:花水川河口の花水橋から下流。


注意

・しらすうなぎは平塚漁業組合の許可を受けていないと取ることはできません。

許可を受けないでうなぎを取ると6ヶ月以下の懲役または罰金刑になります。

(わざわざ取りに行く人はいないと思うけど、念のため。)


平成9年11月27日


データをとる。
・期間(平成9年12月1日から翌年4月30日まで)

・その日ごとの天気、気温(最低・最高)、潮、 水温


平成9年12月4日


・しらすうなぎ漁の仕方。
水面をランプで照らして近寄って来たうなぎを網ですくう。ただこれだけです。

非常に単純で、原始的だと思います。


平成9年12月11日

・漁をする。

・暗くなってから、朝の4時ごろまで。(やつらは昼間は寝ている。)

・干潮から満潮にかけて潮が動きはじめてから2、3時間が勝負。 (潮時表を参考。)

*(潮時表:その日の、潮、月の種類、満潮・干潮の時間が一目で分かる 。)

・場所:岸近く、へり。

12月から2月:海より

3月から4月:川より

・他の人の明かりとかぶらないように、ある程度人と離れる。


・よく取れる時の条件

・大潮、もしくは中潮。(潮が勢いよく川に入って行くので。)

・南、もしくは南西の風。(例:春一番)どんな風でも無風よりはいい。

・月が出ていない。(闇夜)

・少し雨の降った後。(やつらは真水を目差しているらしい。)

上の条件の1つ1つにウエイトをつけていく。


平成10年2月4日

・漁をする時、前半と後半に分けることができる。(川(桟橋)でのこと)

・前半:潮がひいて最初の2時間は川の状態である。

・後半:2時間以後は潮が満ちて来るので海の状態になる。


・前半と後半では取れるうなきがちがう。


・前半(川)

・以前に川に入ってきたうなぎ:色が比較的黒っぽい。

・前日の後半にうなぎがたくさん入ってきてるとよく取れる。

・後半に比べて取れる数は絶対的に少ないが、馬鹿にできない。

・後半(海)

・その時入ってきたうなぎ:色はなく、透明で透き通っている。

・前半に比べで取れる時は笑いが止まらないが、取れない時は取れない。


平成10年3月12日

・2月からの潮は力が弱くなる。

・雪解け水などで川の水の力が強く、大潮でないと川に潮が入ってこない。

(大潮でも1時間遅れて入ってくる。)

そのため、大潮以外の時は、海(港)で漁をする。


・うなぎ(シラスうなぎ)に関する文献を調べる。

平成10年4月2日

最近全然うなぎが取れないのです。もうどうにかしてほしいです。

うなぎを買い取ってくれる所のおやじさんもこまっていた。

噂では、どうもエルニーニョ現象のせいで黒潮が大島より南に行ってしまい、

潮が日本列島にいまいち届かないらしい・・・。

今年は取れない年であり、こういう年は2・3年続くらしい。

ここまで取れたうなぎが474g(168,800円ぐらい)です。

月に42,200円くらい稼いだことになります。


平成10年4月16日


ORの手法を使うつもりだったが、多変量解析を使って研究することにしました。



平成10年4月30日

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