1章: はじめに

大学の履修登録システムというのは、今までの小学・中学・高校のように学校に
決められた授業を受けるのとは異なり、各自が授業を選択するシステムである。
それぞれの所属している学部・学科の科目が多数あり、各自が興味のある科目を
選択するため組み合わせはかなりのものになる。また、その中で複雑な履修規則
に従って科目を選択しなければならない。このような状況で履修を作成すること
は学生にとってかなりの負担となってしまう。
また、大学に入学して今年で4年目になるが、毎年行われるにもかかわらず今まで
履修登録における大学側の改善というのは見られなかった。そこで、1999年度よ
り今までの通年制からセメスター制へと変化したのを機に、入学したばかりの学
生が複雑な履修登録システムを意識せずに履修計画を作成できるシステムを提案
し、サポートしてみたいと考えた。
このサポートを行うための手段として、私は履修登録ソフトを作成した。このソ
フトを作成するにあたり、パソコンの操作にもあまり慣れていない1年生であろ
うと、誰でも簡単に操作できる履修登録ソフトを作成できるようにした。このソ
フトを使用することで、履修登録時に履修計画を作成する学生の負担を減らすこ
とができると思われる。また同時に、特に学生が意識しなくても履修登録におけ
るエラーを無くすことができると考えられる。これにより入学したばかりの学生
が、履修登録エラーで授業が履修できないという悲しい結果を防ぐことができ、
楽しい大学生活を迎えることになる。
この論文の主な流れは、以下の通りである。
2章では、履修登録制度とセメスター制度というものについて理解した上で、現在
の履修登録における状況と問題点について述べる。
3章では、履修登録におけるの問題点について考え、改善点について述べる。
4章では、履修サポートシステムの作成において、その概要について述べる。
5章では、履修サポートシステムの導入における履修登録の予想と今後の研究課題
について述べる。