文教大学女子短期大学部同窓会「芙蓉会」|コラム:早めが肝心 かぜの養生


コラム:早めが肝心 かぜの養生

立冬も過ぎ、いよいよ冬の始まりです。
日々の気温の変化の激しい時期でもありますが、日ごとに寒さが厳しくなり、空気も乾燥してかぜやインフルエンザにかかりやすくなります。
かぜは万病のもと、放っておくと体調が悪化してさまざまな病気を引き起こす原因にもなります。もしかぜかな?と思ったら自分の症状を見極めて、早めのセルフケアを心がけましょう。

かぜは、体力が弱った時や気候の変化など、いくつかの原因が重なり発病します。
その症状はさまざまで、中医学では【冷えのかぜ】【熱のかぜ】【胃腸のかぜ】の3つのタイプに分けられます。

【冷えのかぜ】 ひき始めの多く見られる
主な症状:身体が冷える・くしゃみ・鼻水・ゾクゾク寒気・頭痛・節々の痛みなど
お薦め食材:生姜・ねぎ・みょうが・紫蘇・パクチー・シナモン・にんにく など
ポイント:身体を内側から温めて、かぜを追い払う
【熱のかぜ】 初期のかぜが悪化 急な発熱またはインフルエンザなど
主な症状:急な発熱・のどの痛み・節々の痛み など
お薦め食材:梨・大根・ごぼう・れんこん・冬瓜・ミント・菊花・緑豆・葛 など
ポイント:涼性の食材で身体の熱を冷ます 水分補給も充分に
【胃腸のかぜ】 お腹にくるタイプ
主な症状:胃のむかつき・食欲不振・胃痛・吐き気・お腹の膨満感・腹痛・下痢など
お薦め食材:紫蘇・・生姜・みょうが・山椒・らっきょう・みかんの皮(陳皮) など
ポイント:胃腸を整えながら、香りのよいもの

「二十四節気を楽しむ薬膳」薬膳健康づくり研究会 編著より(参考)

栄養科13回生 和田 俊子