文教大学女子短期大学部同窓会「芙蓉会」|コラム:春の養生は ゆったり・のんびり・リラックス


コラム:春の養生は ゆったり・のんびり・リラックス

 3月5日は「啓蟄」。この頃になると土壌の温度も上がってきて、土の中の虫が動き出す頃です。冬の間閉じこめられていたものを押し開き、新しくのびやかに成長していきます。
人もそれに応じて肉体は活発になり、朝早く目ざめ昼間は興奮しがちになります。
  この力を抑えないようにしながら、精神を解放させ調和を図って活動するには、春に盛んになる肝の気の上昇・発散させる機能を落ち着かせると共にそれを支える十分な栄養が必要です。

 また、春分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。春分を境に夏至までは昼がだんだん長くなり、夜が短くなります。
桜の花が咲き始め、心浮き立つこの時期は、日中の活動量が増え体力が消耗しがちです。
寒暖の差が少なくなり過ごしやすい時なので、無理せず、ゆったりと過ごすことが養生において大切です。

「二十四節気を楽しむ薬膳」薬膳健康づくり研究会 編著より(参考)

栄養科13回生 和田 俊子