文教大学女子短期大学部同窓会「芙蓉会」|コラム:夏の養生


コラム:夏の養生

 今年は早くも梅雨が明け、夏の土用もまもなくです。万物が急速に成長する季節でもあります。
 炎暑厳しくうだるように暑くなる時や、急激に大気が不安定になり集中豪雨になる時もあります。人の身体の中でも自然界と同様に急激に変調をきたすことがあります。
 この時期は、炎熱の環境によって身体の水分が消耗し、口渇や多飲・多汗などの症状が出やすくなります。またこの時期の暑邪は「気」の消耗も激しくなります。特に高齢者や体力のない人は熱中症になりやすいので注意が必要です。

<季節の食材>
1.熱を取り除き、夏の暑さから身体を守る
セロリ・白菜・レタス・苦瓜・もやし・緑豆はるさめ・バナナ・ミント・緑茶など
2.体内の水分を補い、喉の渇きを改善する
きゅうり・トマト・ズッキーニ・冬瓜・スイカ・メロン・レモン・りんご・豆腐など
3.気を巡らせ、消化を助ける
らっきょう・大根・グリンピース・そば・密柑・ジャスミン茶など
4.心を養って気持ちを落ち着かせる
小麦・ゆりね・卵・牛乳・ハツ(鶏・豚)

「二十四節気を楽しむ薬膳」薬膳健康づくり研究会 編著より(参考)

栄養科13回生 和田 俊子