文教大学女子短期大学部同窓会「芙蓉会」|コラム:暑い夏には西瓜を


コラム:暑い夏には西瓜を

 立秋を迎えましたがまだまだ厳しい暑さの中、夏の果物の代表「西瓜」について今回は書いてみましょう。
スイカはアフリカ原産のウリ科です。中国より西の方から中国に伝わった瓜なので「西瓜」と書きます。
夏は日差しが強く気温も上昇して蒸し暑くなります。からだの中にも陽気がたまりやすくなるので、熱がこもり顔が赤くなる、汗のかきすぎによってのどが渇く、尿の出方が少ないなどの症状が現れます。
これは、からだの中の水分が不足することにより起こります。このような症状を改善する絶好の食薬として用いられるのが「西瓜」です。
 西瓜は中国では昔から「天然の白虎湯(びゃっことう)」とよばれていました。白虎湯(びゃっことう)とは、高熱、顔色が赤い、口渇、多汗などに対応する漢方薬として使われており、西瓜が白虎湯(びゃっことう)の効能に似ていると言われています。この効能は西瓜の白い果肉や皮の部分にあります。
 西瓜を食べた後、捨ててしまわないで煎じてお茶にして利用すると良いでしょう。

<季節の食材・生薬>
緑豆、スイカ、豚肉、きゅうり、冬瓜、トマト、苦瓜、茗荷、山梔子(くちなし)、五味子

「二十四節気を楽しむ薬膳」薬膳健康づくり研究会 編著より(参考)

栄養科13回生 和田 俊子