文教大学国際学部


2011年6月24日 4〜5時限 1101教室
●『ミツバチの羽音と地球の回転』上映決定



監督鎌仲ひとみさんのメッセージ(2009年10月1日、東京)

 鎌仲ひとみ監督によるドキュメンタリー映画『ミツバチの羽音と地球の回転』が国際学部国際教育連携委員会の協力により、文教大学湘南キャンパスで上映されることになりました。この映画では現在問題になっている原子力産業やエネルギー問題をテーマにし、新たな原子力発電所の建設計画が進められている山口県下関町と長年脱原発をすすめてきたスウェーデンの社会を対比させながら、持続可能な社会の可能性を探っています。

東日本大震災以降、よりいっそう議論されるようになったエネルギー問題について、これまでテレビではあまり報道されてこなかったことを知るきっかけになるのでは思います。ぜひご参加ください。

日時 6月24日(金) 第4,5時限目(途中入退室可) 会場:1101
入場無料 本学学生・関係者のみ上映会に参加できます。
賛同 新しいエネルギー社会を考える学生の会
*映画上映後、鎌仲ひとみ監督とのトーク会も実施いたします。

2010年6月30日3時限 6401教室
●国際学部20周年記念企画:講演会「市民社会、NPO、ボランティア」



向かって左から林教授・工藤氏・幸村氏・沢田さん

6月30日に20周年記念企画の日膣として、言論NPO代表の工藤泰志氏をお招きして講 演会「市民社会、NPO、ボランティア」を実施しました。約120名の御参加を得 まして、活発な議論が行われました。

1.工藤泰志氏によるキーノートの概要は以下の通りです。

(1)NPO法施行後11年を経た現在、NPOの役割は社会で も広く認知されて きており、全国で4万近いNPOが活動をしている。NPOは法制度施行当初は、市民 が自発的意思に基づいて公共を担い社会変革を目指すことを目的とし、またそれを期 待していた。しかし、実態はこれから大きく乖離しつつある。

(2)これらNPOの半数以上は寄付金を全く集めていない。一方で、NPOは行政からの 委託事業に依存するようになっており、「下請け化」が進んでいる。また3割のNPO が企業、自治体によって設立されており、企業や自治体のダミーと言ってもよい。

(3)このような状態では、NPOは市民に開かれていないだけではなく、市民が自発 的意思に基づいて公共サービスを担い社会変革を実現するための役割を果たすことは できない。

(4)鳩山政権が打ち出した「新しい公共」の考え方は、NPO法の当初の目的と同じ ように、市民の自発的意思と参加による公共サービスの供給を目指したものである が、政府の議論は迷走している。いつまにか「非営利」の概念が後退し、企業の営利 活動の延長線上に公共を位置づける方向に向かっている。「新しい公共円卓会議」が 検討を行っている「社会事業法人」はNPOの要件を緩和して法人の設立を容易にする ものである。また非営利組織への寄付の非課税など要件緩和などが目指されている。 しかし、非営利活動の質の向上を無視して要件緩和に走ってしまえば、市民の信頼を 獲得することはできない。「社会事業法人」の創設はNPO制度全体を危うくしかねな い深刻な問題である。

(5)NPOが市民の信頼を勝ち得て、本来の役割を果たすためには質の向上が不可で ある。このために、言論NPOは使命のために社会の課題に挑み広く市民の参加を得て 成果を実現する「エクセレントNPO」の定義を提唱し、評価の基準と方法を確立する ことに取り組んでいる。今、必要なのはNPOの要件緩和ではなく質の向上である。自 発的な意思で公共活動を似ないたいという市民は多い、また、ボランティアに参加し たい、NPOで仕事をしたいという学生も増えている。このような意欲ある市民に受け 皿となるべきNPOの役割は重大である。

2.これに引き続き、茅ケ崎市民活動サポートセンターの幸村敬さんから、茅ケ崎市 の市民活動において、行政が市から下請け的に行動するのではなく、市民がボトム アップで行政に行うべき公共サービスを提案し、行政を巻き込んで実施していく活動 が紹介されました。また。大学院生の沢田宣夫さんから、茅ケ崎市で市民から施策を 提案していく「討議民主主義」(ドイツのプラーヌンクスツェレの応用)の活動が紹 介されました。

フロア質疑応答では、日本における寄付文化の不在の問題、あるいはNPOや市民社会 は西欧社会で生まれたもので、文化的土壌の異なる日本にどう根付かせるか、などの 問題が提起されました。これに対して工藤氏からはNPOの質の向上のほうがより大き な課題であるとの意見が示されました。
(記事&写真:kaoru)

●講演企画委員会主催:2007年度秋学期国際学部公開講演会

【第3回】 2007年 12月7日(金曜日)3時限 1301教室
「フォーシーズンズホテル椿山荘 東京のホスピタリティ」  講師:持永政人氏、フォーシーズンズホテル椿山荘東京 総支配人


講演内容(概要):フォーシーズンズホテルの運営方針と顧客満足向上のためのサービスシステムを学ぶとともに、そのシステムを支え実行するスタッフの育成、能力開発への取り組みについて。

【第1回−終了しました】 2007年 11月2日(金曜日)3時限 3114教室
「バン新国連事務総長と国連安保理」 講師:川端清隆氏、国連本部安保理担当政務官


川端清隆氏は、コロンビア大学大学院で政治学修士号を得たのち、通信社記者を経て国連に入り、長年国連安全保障理事会担当の政務官として勤務。

これまでにルワンダ、アフガニスタン、イラク問題等に関わり、自らも現地での平和回復、平和構築活動に参加してきました。現在も国連本部で安保理担当政務官として勤務、最近は特にイラク問題担当者として活躍しています。

今回一時帰国を機に文教大学での講演を行うことになり、バン・キムン新事務総長の下で国連はどう変わったか、特に安保理の活動と国際紛争の問題点などについて、講演をしていただきます。

国際学部の学生はもとより、湘南キャンパスの学生、教職員の参加を歓迎します。奮ってご参加ください。


向かって右が講師の川端清隆氏、左は中村恭一教授
【受講生の感想から】

国連は、平和とは何かについて考えている。平和の一つの形が、みんなが幸せに暮らせる事と川端氏は語る。

平和を脅かすものが戦争であり、その原因の多くは土地の奪い合い、民族や宗教の問題によるものである。

平和のためには戦争を止めさせる事は大事な事であり、そのために国連は一時的に戦争を止めさせ、戦争の原因を追求する。

しかし戦争後、被災地には戦争による傷跡が残る。その傷跡を癒すために何ができるか考える事が国際社会の一員として必要であり、そのための主な活動として被災地の政情の信頼回復、コミュニティーの復興などがある。

新しい平和への対応として、国連も進化を続けているが、自分を信じる事、どういう自分になり、何をしたいのかを考えることが世界の平和構築に参加するうえで大事だと川端氏は最後に語った。
(国際関係学科2年 熊手智恵)

【第2回−終了しました】 2007年 11月15日(木曜日)2時限 1101教室
「国際ビスネスパーソンに求められる資質」-素顔の国際ビジネスの現場から-
たこ焼き屋、吉野家の牛丼、交渉ごと、そしてコミュニケーション 講師:辻 恭平氏、前米国三菱商事株式会社副社長


米国で1千億円規模の訴訟に巻き込まれる等、多様な場面を経験した元大手商社マンの辻恭平氏が、商社活動の素顔を紹介しながら、国際ビジネスへの道案内をしてくださいます。

国際社会、国際ビジネスの世界で飛翔する為に何が必要か、経験したまま、感じたままを語っていただきたいと思います。

問い合わせ先:国際学部生田祐子(6407)ikuta@shonan.bunkyo.ac.jp