これらのことから一体何がいえるのか?

            
                                           

結論を出すにはデータが少ないのですが、私が「手」と意識的に触れる中で気づいたことがあります。
当たり前のようですが、手は皆同じということでした。
職人さんなどの手を使う仕事の方などはさすがに、手に特徴があるように思いますが、
そうでない多くの人には性別・年齢以外の特徴というのは無いといっても過言ではないでしょう。
かといって、人の手は皆同じでしょうか?
当然同じはずはありません。

それはどういうことなのでしょう?

人の顔の表情というのは遠くで見ていた他人にも見てとることできます。
笑っているとか、泣いているとか、寒そうだとか暑そうだとか、そのような事まで分かってしまいます。
しかし、当然ですが手の表情はそうはいきません。
人の手が物語る「その人」を感じたいのならば、ただ手を見るだけではあまりに不充分のようです。
手は、触ってみて初めてあったかいとか冷たいとか、すべすべとかかさかさとか、傷がある・・、などそういう
ことを感じられるのです。
しかし、その人の手に触れて質感を感じられるのは、その人にとって近い存在・親しい間柄の人だけなのです。
私がそれを感じようというのはあまりに無理な話だったのです。

手は見ているだけでは温かいのか冷たいのかそれすら分かりませんが、
一度触れてしまえば一気に百のことが分かってしまう、そのようにできているのかもしれません。

「手の素性は決して人には明かさない」そんな「手」の秘められたる主張が聞こえてきそうです。

   





                                            

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