1.研究の概要
1.1研究の目的2002年に日本・韓国共同で開催で行われたFIFAワールドカップは様々なメディアを介して人々に伝えられた。しかしそれらのメディアのうちで、取りわけテレビを中心とするマスメディアとインターネットでは、伝えられる内容や論調がかなり異なっていることが目立った。例えば、テレビはW杯の成功を強調する方向であるが、インターネットでは多発した誤審問題が多く扱われるなど、批判的な内容が多く見られた。そこでメディア接触のあり方によって、人々の認識・意見がどの様に左右されるのかを検証するために、W杯とメディア利用に関する調査を行った。
1.1研究の方法
(1)進捗経緯
(2)調査の概要
- 〈6月〉テーマ企画。趣味でインターネットのW杯情報を収集していた。
- 〈7月〉テーマ討論会。討論会で「既存メディアとインターネットの情報の信頼性について」との韓国報道について」の2つの案が出た。類似していた点があったので、2つを統合して「日韓共催W杯とメディア不信」を取り組むテーマとした。この時点で6月に収集していたW杯情報が役に立った。
- 〈9月〉ゼミ合宿にて、調査票案を作成。
- 〈10月〉討論と調査票の改訂。雑誌(「サッカー批評」)を調査票作成のヒントとした。
- 〈11月〉調査実施。
- 〈12月〉単純集計結果発表。
- 〈1月〉レポート提出。
- 〈調査の意図〉インターネット利用者と非利用者ではW杯に関するテレビなどのメディアに対する考え方に違いが出ることを期待した。
- 〈調査対象者〉文教大学生
- 〈主な質問項目〉「W杯の試合を何試合見たか」、「インターネットの情報について」、「韓国戦を見てどのように感じたか」、「今回のW杯は成功したと思うか」など。
- 〈調査依頼数〉120枚
- 〈回収数〉93枚
- 〈調査の特徴的な点〉インターネットの状況を見て、今回のW杯報道が一般にはどのように受け止められていたのかという所を調査した点