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はじめに

 「映画」に出会って11年が過ぎようとしている。父に連れられて、初めて映画館で観た洋画はロン・ハワード監督の「バックドラフト」だった。必死に字幕を追いながらも、その時に見た俳優の演技や感じた迫力、感動のストーリーはどれも新鮮で、それまでテレビの延長として映画観賞していたアニメの比ではなく、まさに衝撃的であった。以降、レンタルビデオを含め、今日までに見てきた映画は数百タイトルに及ぶ。もはや自分にとって映画鑑賞という娯楽は必要不可欠となっている。
 近年、映画産業は活況を取り戻し、興行収入は平成13年に2000億円突破を記録した。劇場施設としては外資系企業がシネマコンプレックスなる様式の映画館を次々と建設している。話題のタイトルも列を成して公開日を待つ状況で、映画ファンにとってはうれしい限りだ。これに附随する形でレンタルビデオビジネスも大きく成長している。さらにはビデオのみならず、技術の進歩から生まれたDVDというメディアによって、まさに映画を家庭に持ち込むことが出来るようになったと言っても過言ではなかろう。
そう、映画はますます身近になってきているのだ。
 この研究に際して調査にご協力頂いた多くの学生の皆さんと、研究指導を頂いた先生に深く感謝いたします。