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2.コンビニエンスストア利用とATM・MMK利用の関係性
 
(1)コンビニエンススストアの利用状況とチェーンの関係

 調査では、回答者からコンビニエンスストアの利用状況に回答を得ている。その結果が図2-2-1である。
 ほぼ毎日(毎日、週4〜6回)利用しているのが約38%、週2〜3回が約39%、週1回が約10%と続く。これを見ると8割弱の人が週に2回以上コンビニエンスストアを利用していることが分かった。
 


 
 

 次に回答者が最も多く利用するコンビニのチェーンを調べた。結果は図2-2-2に示す。
 最も多く利用されているコンビニはセブンイレブンで47.2%、次にローソンで13.8%、ファミリーマート11.4%と続いた。大手3社が軒をつらねる結果となったが、1番多かったセブンイレブンは2番目のローソンの約3倍あることが分かった。
 


 
 
 

 次に、好きなコンビニエンスストアのチェーンについて回答者に答えてもらった。結果は図2-2-3のとおりである。
 最も多く利用するコンビニと同じく、大手三社が上位を占めた形となった。ここでも多く利用されているコンビニよりは割合が下がったが、セブンイレブンが圧倒的に他社に差をつける形になった。
 


 
 

 またコンビニチェーンを「大手三社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)」と「それ以外」にチェーンの2グループに再定義し、好きなコンビニエンスストアのチェーンともっとも多く利用しているコンビニエンスストアに違いがあるか調べるためにクロス集計をとってみた。その結果が図2-2-4のとおりである。
 このグラフを見ると「その他チェーン」の場合は約4割だが、他の大手3社の場合は約6割が好きなコンビニチェーンとなっている。最も多く利用するコンビニチェーンと好きなコンビニチェーンはほぼ一致することがわかった。それは最も多く利用しているコンビニチェーンははおのずと好きなコンビニチェーンになっているためと考えられる。また6割程度の客はブランド性を感じているが、4割程度は立地条件等の別の要素で来店していることも分かる。
 


 
 
 
 
 
 

(2)ATM・MMKの利用とコンビニ利用との関係

 ここではATMとMMK利用とコンビニエンスストアの利用との関係について述べる。

 まずATMの利用頻度とコンビニの利用頻度の関係である。図2-2-5ではコンビニATMの利用を2グループに分けたものと、コンビニを利用する頻度を3区分に分けたものをクロス集計したものである。 この表を見るとコンビニATMを多く利用する人ほどコンビニ行く頻度が高い傾向にあることがわかる。
 


 
 
 
 

 また、コンビニを利用する頻度は同じ条件で今度はMMKの利用回数を「5回以下」と「6回以上」の2グループに分け、クロス集計をとりMMKの利用頻度との関係を調べてみた。その表が図2-2-6のとおりである。
 ATMの利用頻度に比べ、コンビニの利用が多い人ほどMMKの利用頻度は高いという結果ではなかった。MMKの利用はコンビニ利用と比例せずに、必要なときに利用されていると言うことができる。
 


 
 

 次にコンビニATMの利用頻度と、コンビニATMを利用したコンビニチェーンの関係を調べた。コンビニATMの利用頻度を頻度別に2グループに分け、また利用したコンビニチェーンを「大手三社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)」と「それ以外」の4グループに分け、それらのクロス集計を取ってみた。その結果が図2-2-7のとおりである。
 コンビニATMを「よく利用する・時々利用する」グループも、「利用しない・滅多に利用しないグループ」もATMを利用したコンビニはセブンイレブンが圧倒的に多いということが分かった。
 
 

 また、同じようにMMKの利用頻度とMMKを利用したコンビニチェーンの関係を調べた。MMKの利用頻度別に「5回以下」と「6回以上」の2グループにわけ、先ほどと同じようにMMKを利用したコンビニチェーンを4グループに分けてクロス集計をとってみた。その結果が図2-2-8のとおりである。
 MMKを利用したコンビニで最も多かったのは「5回以下」のグループも「6回以上」もグループもともにローソンが圧倒的に多く利用されていることが分かった。また次に続いたのも両グループともにファミリーマートが続き、ATMのときと比べMMKの分野では影を潜める形となった。
 


 

 次に普段多く利用しているコンビニチェーンとコンビニATMを利用したチェーンの関係を調べた。普段最も多く利用するコンビニチェーンを4グループに分け、同じようにコンビニATM を利用したコンビニを4グループに分けクロス集計をとってみた。結果は図2-2-9のとおりである。
 普段多く利用しているチェーンに関わらず、コンビニATMを利用したコンビニはセブンイレブンが多い傾向にある。普段利用しているコンビニ以外でお金をおろすケースが多いということがいえる。またこれはセブンイレブンの店舗の多さが原因になっているともいえる。
 


 
 
 

 また、普段多く利用しているコンビニチェーンとMMKを利用したコンビニチェーンの関係についても調べた。先ほどと同じように最も多く利用しているコンビニチェーン4グループと、MMKを利用したコンビニチェーン4グループをクロス集計してみた。結果は図2-2-10のとおりである。
 ATMのときの結果と比べ、多く利用されている・いないに関わらずローソンが圧倒的に利用されていることが分かった。また次にファミリーマートが続いた。両チェーンともにMMK(ロッピー・Famiポート)の機能が充実しており、普段あまり利用しなくとも集客を見込めるという結果が数字につながったといえる。
 


 



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